第28話 パランク王国処分
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助け出された王のもと、我々に対する論功恩賞が行われました。
まず今回の戦いの主役である伯父上を侯爵に陞爵させ、旧リオン侯爵領を与えられました。
付き従った南部の頼子たちも今回第二王子派貴族から没収した領土を与えられ、同時に爵位を上げてもらいました。
併せて、伯父上は宰相に任じられ、国政を任されることとなりました。
僕は皇太子に任じられ、合わせて摂政の地位に着きました。
僕はシケリア公王としては、フィリップ・プリンディジであり、パランク王国皇太子としてはフィリップ・パランクとなります。とてもややこしいです。
ジェームズは、別に爵位が与えられました。王宮貴族として伯爵の地位が与えられ、僕の相談役兼筆頭護衛武官となりました。
そして、伯父上の補助官も兼任することとなりました。将来の宰相候補です。
お爺様は別途侯爵の地位が与えられ、宰相補佐の地位に着きました。
お爺様指揮下で戦ったサロ侯爵、サロ伯爵には報奨金とレオジナル第一級勲章が与えられた。
伯父上はめちゃくちゃ忙しそうです。僕もめちゃくちゃ忙しいです。ジェームズも死にそうになっています。お爺様は「エリトリア王にお礼を言わなくてはならない」と言って逃げました。
ジェームズですが、アラゴン王国の王女を妻にすることになりました。アラゴン王は女性で未婚なのですが、妹の娘を養女にしているそうで、その子がジェームズに嫁ぐことになっています。年はジェームズと同い年だそうです。
ジェームズ曰く、「向上心のあるとっても良い子だよ。フィルも会ってくれないか」と言われたので快諾しました。
軍の再建も行われました。
第5軍団長のマローン・ロンドは軍の総司令官となりました。そのほかの第5軍団の将校たちは皆出世し、高い地位に着きました。
ゴール将軍は我々に帰順し、軍の副司令官となりました。他にも帰順した将校たちはそのまま軍務につくことを認めました。
とりあえず6個軍団を整備することに成功しました。まだ不具合もありますが、だんだんなじんでくると思われます。
帰順した領地貴族はそのままとしました。全員が下級貴族や準貴族たちで、我々に忠誠を誓いました。
王家直轄領は、褒美してかなりの土地を与えたにもかかわらず、増加しました。領地替えなどで整理して、統治をしやすくしました。
領地貴族はほぼリオン侯爵派だったので、交換に嫌とは言えないようです。まあ、ひどい領地交換はしないようにしました。不満を募らせたらまずいですからね。
さて、罰の方ですが、降伏せずに捕まったリオン派の上級領地貴族たちは全員処刑しました。彼らは領地や家禄は没収、所有している財産もすべて取り上げました。と言っても、家族は皆、プリッシュ王国に逃げているのですけれど。
反抗していた下級貴族たちも爵位はく奪、領地没収、財産没収の上処刑しました。
逃げられなかった家族も同様に処刑しました。
宮廷貴族たちは、主だったものはすでに処刑済みだったので現状維持です。
逃亡した貴族たちは欠席裁判で全員死刑が決まって、首に賞金が掛けられました。
ちなみにサロ侯爵の次男で、戦場から逃げてエリトリアで死刑判決を下されているサロ家の次男はすでに逃亡済みで、捕まえることができませんでした。まあ、枝葉末節なことなので、特に気にしていませんが。
王女たちはシケリアに送り、一生監禁生活を送ってもらうこととなります。彼女たちは泣きながら船に積み込まれ、厳重な監視下に置かれたままシケリアに旅経ちました。
王子は当然処刑ですが、子供ですので薬を使用することにしました。
大好きな果物の果実を絞った汁に砂糖を混ぜたジュースに毒を入れました。
囚人として、硬いパンとスープの生活だった王子にジュースを与えたところ、喜んで飲み干し、ゆっくりと死んでいきました。
死体はすべて焼却し、灰は海にばらまきました。国内はまだ安定しきっておらず、墓を作ると残党どもの聖地になりかねないための処置です。
パランク戦争は、莫大な被害を出しながらも、何とか終結しました。
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今回の作品は正直あまりよくなかったようで、今一つの評価でした。作者として反省します。