表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/37

第26話 パラス陥落

毎日18時に投稿しています。お読みいただければ幸いです。

 合同軍は6個軍団のうち、半個軍団が死傷していた。

 野戦病院を開き、神官たちに治療させた。指揮はテルミヤが取っていた。

 「かなり負傷者がいるよ。なんとか負傷者たちの回復は終えたけれど、神官たちの消耗が激しい。明日もこの調子だと神官たちが持たないよ」テルミヤが言った。

 「明日には息子たちの軍と合流できる。しかし相手も味方が駆けつけてくるのを待っているはずだ。おそらくそんなに時間がない。ここは時間との勝負だ。少しでも早く敵を打ち破る必要がある」とジョンは言った。

 ジョンはアリア王国軍がやってくるものと思い、偵察兵をかなり東の方まで派遣していた。アリア軍が来れば、すぐにわかるようにだ。

 ジョンは今までの戦闘経験から知っていた。アリア軍の強さを。もしまともに戦えば、負けないにしろ、かなりの被害が出ること予想していた。できれば戦いたくないと思っていた。

 

 翌日も朝から戦闘が始まった。

 「味方が駆けつけてくれるまで頑張るんだ。シケリア軍が来ればその差は10倍だ。それまで我慢だ」と言って、ジョンは部下たちを鼓舞した。

 戦いは、互角のまま、昼を迎えた。そのとき、遠くから騎兵たちの影が見えた。

 「敵か?」

 「味方か?」

 両軍ともその影を見つめていた。

 そして、旗印がはっきりと見えた時、合同軍から歓声が上がった。


シケリア軍内にて

 とにかく、一刻も早く合流をしなければ、と考え足回りの早い騎兵と魔法兵たちを先行させました。

 僕も先行組についていきます。しばらくすると、戦闘中の軍と出会いました。

進んでいくと、伯父上とお爺様の軍とパランク軍が戦っているようです。僕らはパランクに襲い掛かりました。

 敵は瓦解し、算を乱して逃げていきました。敵の総指揮官も捕虜にしました。

 我々は、お爺様の軍と合流しました。

 「よく来てくれた。疲れているところ悪いが、新手が来る前にパラスに侵攻するぞ」お爺様は血まみれの姿で言いました。

 「わかりました。すぐにパラスに侵攻します」僕は同意し、パラスに向かいました。

 パラスの城門は固く締められていましたが、僕の火魔法数発で扉の一部を破壊しました。

 そこから魔法使いたちが魔法を打ち込んでいきます。市内から火の手が上がりました。

 残った城門を壊して突入です。

 一路、王宮へと向かいました。途中わずかに抵抗がありましたが、あっという間に蹴散らしていきました。

 王宮の城門は開いていました。逃げようとする貴族たちの馬車でごった返していました。

 邪魔なので遠慮なく魔法でぶっ飛ばし、兵たちに攻撃させました。

 城内に突入して、降伏する者は捕虜にして、抵抗する者は処分していきました。

 

 王宮の奥の部屋に子供が一人取り残されていました。

 「私は皇太子だぞ。のどが渇いた。ジュースを持ってこい」と言ったので、兵士たちに捕まえさせ、捕虜として連行させました。

 「何をする。すぐにやめろ!」と言って、暴れた上に兵を噛もうとしたので一発制裁を加えました。そうすると泣き出して、余計暴れたのでひもでぐるぐる巻きに縛って猿轡をして動けないようにしてから連れて行きました。

 更に一人の着飾った女を見つけました。

 連行しようとすると、「私は王妃よ。この無礼者!」と言って、喚き散らしているので、こちらも猿轡をして、ひもでぐるぐる巻きにしてから連れて行きました。

 地下の牢獄で王を見つけました。

 王は水も食料もろくに与えられずに牢に放り込まれていたようで、かなり衰弱していました。

 すぐに水を与え、神官に救護をさせました。


 王都を抑えた後、東部のアリア王国に対抗するため、東の防備を固める必要がありました。

 アリア王国との国境に軍を派遣、防衛に当たらせました。

 また、全土に通知を出し、王都を占領して王を救い出したことを伝え、未帰順の貴族たちに帰順するように周知しました。

 帰順した者の領地、財産、地位は保証することを伝えると、領地貴族たちは次々と帰順してきました。

 宮廷貴族たちは、半数以上がすでに逃亡していましたが、捕らえることができた王妃の取り巻きたちや上級貴族たちは、アリア王国から来た貴族は除いて調査ののち処刑しました。

 家の爵位ははく奪、財産は半分没収し、残り半分は家族たちに残してやりました。

 なお、アリア王国から来たものは、処分保留で拘置しています。

 他の宮廷貴族たち、だいたいが下級貴族か準貴族たちは、所有していた王都の屋敷や郊外の別荘はすべて没収され、爵位もはく奪しました。ただ、仕事は従前どおり従事することを許し、俸給も家禄は没収しましたが、業務給を5倍に上げました。

 一部の者達は、仕事を拒否して王都から出て行きましたが、多くの者が残り、官僚として働くことを了解しました。

 彼らには、集合住宅を用意し、そこに住むことを許しました。

 爵位と家禄がなくなり、屋敷が没収されたため、地位と財産は減少しましたが、住むところは確保されており、必要経費が下がり、給与も実質的に上がったため、生活としては楽になったようです。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ