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第21話 夜這いとシケリア開発

毎日18時に更新しています。お読みいただければ幸いです。

 僕はシケリア周辺の島々を平定したのち、パレルモに戻りました。

 「おかえりなさい」とプリシラさんが迎えてくれました。メリッサも一緒でした。

 「メリッサも迎えに来てくれたんだ。ありがとう」というと、顔を真っ赤にして「別にあんたなんて迎えに来てないんだから。たまたまなの。たまたま!」

 あはは、こちらの世界に来て、本物のツンデレを見るとは。まあ、本当にたまたまなのかもしれないけれど。

 

 その夜、プリシラさんと一緒に湯あみをして、一緒にベッドに行ったら、メリッサさんがいました。

 「ええと、メリッサさん何をしているのですか」

 「夜這い」

 「えっ」

 「とにかくいいから!」というと僕をベッドに押し倒しました。

 そして着ている物を脱ぐと、僕にのしかかってきました。

 「プリシラさん~」僕が言うと「メリッサも嫁にする。私もメリッサが好き。フィルも嫌いじゃないでしょ?」

 「でも、メリッサさん、僕のこと好きではなかったと思いますが……」

 「最初はそうだったのだけど、一緒にいるうちにやさしいところや、すごく有能なところや、戦争に強い所や、可愛いところにひかれてきて、家族からも結婚したものと思われているので、本当に結婚してもいいかなと思って」と結構支離滅裂なことを言っていました。

 目はなんかぐるぐるしていてかなりてんぱっているみたいです。

 「ええっと、落ち着いてください」と僕が言うと、

 「とにかく、あなたの妻にしてください!」言ってキスしてきました。

 プリシラさんはパンツに手をかけると「準備は私がする。メリッサは最後に決めて」と言って、脱がしにかかりました。

 

 朝になって、二人は僕の両脇に裸で寝ています。

 最初は主導権を握られた僕ですが、後半は奪い返して二人を攻め立て、ついには降伏させました。

 女神さまは3つ能力をくれたと思うのですが、実は4つ目があって、それは「絶倫」ではないかと思うぐらい僕はあっちに強いです。

 ちなみにお爺様もめちゃくちゃ強く、お婆様から聞いた話、若い時は10人相手に全員を降伏させたことがあるそうです。

 伯父様はそれほどでなく妻一人ですが、伯母様もかなり強いらしく、毎日のように互角に戦いを繰り広げているそうです。

母上もそれを見込まれて側室に上がったそうで、妊娠が分かるまで王から搾り取り、妊娠してお役御免になった時、しばらく王は寝たきりになったそうです。

 あっ、ジェームズとマリアはどうかって?

 きっと、マリア姉は僕と互角に勝負になると思います。

 ジェームズはリーニャさんと仲良くしているそうですが、リーニャさん一人では体がもたないので、だれか側室を娶ってくれないかと言っているそうです。

あはは、これって家系ですかね?


 そういうわけで、手を出した以上は責任を取るのが筋ですので、メリッサさんも娶ることにしました。

 プリシラさんとメリッサさんの親戚の家に挨拶に行くと同時に南部の開発に乗り出しました。

 まず、未使用の荒れ地に土地にため池を幾つも作りました。水の確保です。井戸もいくつも掘りました。

 ため池には、魚を放ち、更に餌になる水上植物も移植しました。前世のホテイアオイのような形をしているのですが、この水上植物は水の浄化に役立ち、引き揚げて乾燥させると畑の肥料や動物の飼料にもなる優れものです。「外国の植物」と言う本の中で紹介されていて、早速輸入して広めました。

 

 更に水が少なくても育つ植物を移植しました。前世のかぼちゃに似た植物は、乾燥した土地でも育つ植物で、長持ちし、そして栄養豊富です。

 そしてどうにも使えない荒れ地と、山の斜面には、そのようなところでも育つ薬草を植えさせました。この薬草は痛み止め、治癒力向上に役立つ薬草で、需要が高い薬草です。更に土地に根を張ることで、地盤を強固にし、土地の富裕化にも役立つ植物です。

 

 そして、最後は動物の飼育です。体毛から繊維が取れる動物を導入しました。名を毛長山羊という種類です。

 長い毛が生えてそれを刈り取ることで、繊維が取れ、更に肉はうまく、フンは肥料や燃料になるかなり有用な生き物です。

 

 水の確保を進めると同時に商品作物の栽培と畜産の振興により、彼らを貨幣経済に組み込む方策を取りました。

 毛長山羊の毛は繊維として織物の原料となり、各地にマニュファクチャーを建設しました。

 この地に産業の育成も行うつもりです。


 「我々はあなたに従います、公王よ」南部の土豪たちが僕の前に膝まづいています。

 一番前には、カルパット・サルソとアルマーニ・カッティが膝づいています。

 ちなみに僕の両側にはプリシラとメリッサが座っています。

 「うん、今後よろしく頼む」僕は答えました。

 カルパット・サルソとアルマーニ・カッティがニヤリとしました。 

 プリシラとメリッサがニコッと返しました。

 なんか怖いです。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


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