(Part1)パッション(覚醒)
-作品の主なキャラクター(説明)-
・陣内勇
・猿飛佐助(未来忍者サスケ)
・華橋
主役の勇には、冥気(邪気)が宿る。
華橋には聖気が宿る。
他、覇気(邪気や聖気の応用),霊気なども存在する。
‘エナジー’
(それぞれのパーソナル・カラーも予定中。)
~初期メンバーの主なプロフィール~
(ストーリー登場順)
1. -YUDA-
勇…主役。
‘赤蟹団(レットx・カンサーズ)’というテロリスト組織の一員で、同時に義父によって改造して造られた機械細胞の使い手。
細胞操自者。
‘パッション’という覚醒を起こし、冥王化する二面性がある。
紅き十字架によって、その反動は抑えられる。
(※‘レットx’は、‘レッド’と読む。)
‘パッション’(覚醒)を起こす事で、
力が増大する。
2.-SASUKE-
佐助【脇役】…『オリジナル』と呼ばれる、サイボーグを着た未来忍者になりすます男。
記憶がない。
戦国時代真田軍師幸村の元より来た猿飛と同一人物。忍者侍。『青稲妻の佐助』に覚醒する。
真田十勇士の1人で、
時限刀により、
「タイム・スリップ」して来ている。
初期では、ゴエモンの操り人形。
〈※サイボーグ(人間型殺人兵器)としての姿では‘サスケ’とカタカナ表記だが、完全な人間の姿(通常時)では‘佐助’と漢字で表記される。〉
3.-KAKYO-
華橋…カンフーの達人。
チューリン帝国を仕切っている。
華憐の義理の父。
ヒロイン華憐の義理の親。
チューリン格闘技協会元会長。古風で渋め。
特技であるチューリン武術の達人である。
(指折りのカンフ・マスター。)
-本作品を観る前に-
(※台詞中のキャラクター・ネームはカタカナ表記される事が多いが、
華橋は異例)
(また、誠は、息子を
「ユダ」とは呼ばず、「勇」と呼ぶ。)
※専門用語について
『グローバル・クロス』
ある周期(太陽系の周期)で起こる巨大な「グランド・クロス」。
【第Ⅰ部の概要】
前編は、過去から来てサイボーグ化させられた忍者佐助や、王子であり小ブタにさせられた六芒星の青魔導士グッパ、特殊能力を持つ野生児ジン、巫女桜、そしてヒロインとなるテコンドー娘カレン(漢字では、‘華憐’)や、格闘家ヤンと共に、テロリストでありサタン【悪魔】化する細胞操自者【セル・コマンダー】‘ユダ’こと陣内勇が、カレンの義父華橋との出会いを期に、運命を切り開き、平安蔵司‘空孔’操る十二干支聖獣士達と戦う旅に出て、最後はチューリン武闘祭という格闘技会に出る話。
後編は、連邦を操り支配するゴエモンや、同じテロリストの一員だった‘リョウ’こと花木玲の父親‘葵’こと花木優、テロリストのリーダーだった‘イッキ’こと蟹多田一樹の弟に当たる海斗達と戦う。
一樹の妹であり、女子高生警察官のあさりや、ゴエモンを裏から操る秘書の白狐も登場。
ここまでが第Ⅰ部。
その内、第1話~第2話までを、
まとめました。
第Ⅰ部(前編) -仲間と共に-
-第1話の人物紹介-(前置きの続き)
4.-SAKURA-
桜。
「大明神櫻」
1話での正式な登場人物ではない。
巫女で、サブ・ナレーション役。
5.-MAKOTO-
陣内誠
主人公勇の育ての父(親代わり)。
天才マシーナリーで、ヘビー・スモーカー。
6.-TAMAYAN-
たまやん(現在:1号〈プリセット型〉)。
誠の自信作。
勇の作業用ロボット。
特徴は、考察中。
テロリスト(戦闘)集団
‘自由軍’。
(元々の派閥としては、
一樹とレナ以下は勇と玲,広喜と五六に分かれる。)
〈「不遇の境地」を経験した若者達。
「(ジャポニカ)共和国」に移住(出身)。
戦後、連邦を離れた子供達によって
作られたハングリー精神高めの組織。
(固い絆で結ばれている。)
大東亜連邦を敵視する。
また、勇のみ完全な連邦出身者という
ややこしい過去を辿っている。〉
バンド活動もする。
(組織内での合言葉は『ガチ』。
〈メンバー同士で〉肘と肘を組むポーズ。)
~自由軍『赤蟹軍団』(レットx・カンサーズ)~
【元表記:レッド・キャンサーズ】
メンバー
(コード・ネームも紹介)
※誠はコード・ネームでキャラを呼ばない。
1.-IKKI-
‘イッキ’こと蟹多田一樹
赤蟹軍団の元リーダー格(統括)で、カリスマ性がある。
アッパーなど、ボクシング技を多用する。黒髪。
あさり【※妹】同様、髪色が変化する。
死亡と共に、勇にリーダー権が譲られる。
仁義深く性格で、皆に慕われていた。
(テロリストの一員として)勇を育てるが、
あるミッションで共和国から連邦へ向かう途中(ゲリラ戦)、死亡する。
(トラップ〈罠〉にハマり、ガトリングガンに撃たれる。)
レナの元カレでもある。
格闘技に長けていた。
得意技は「ボディ・ブロー」や、「ヘッド・ブロー」。
(リボルバー式の)銃「ゼット・トリガー(パワー・ガン)」も使うが、道具に、「蟹の手」と呼ばれるチェーン付きのアイテムなどがある。
戦闘のパーフェクター。
「人の痛みが分かる人間になれよ。」など台詞。
赤のグローブが特徴的。
(蟹ロゴの赤ハチマキも、一樹を含む全メンバーの象徴。)
戸籍は‘ジャポニカ’。
一人称は‘オレ’。
勇を崖から落とすなど、修行には余念がなかった。
「崖の上に咲く花になれ。」等。
生き別れの‘あさり’を妹に、直接対面はないが‘海斗’を弟に持つ。
ジャポニカ出身の為、連邦指揮するゴエモンには、「パブリック・エナミー(社会の敵)」の扱いを受ける事も…。
フォワード的存在。
勇を新時代〈次世代〉のリーダー(主将)としてヘッド・ハンティングした。
勇は一樹に懐いており、夜空を仰向けで2人で眺め、一番星を見つけて会話する場面も回想である。
広喜からは‘絶対的エース’と呼ばれ、慕われていた。
※テロリストのメンバー内では、最年長。
「不死鳥のイッキ」とも呼ばれ、
「ファイナル・アタック」が、最後の奥義。
「撲殺戦法」。
アクロバティックな動きが特徴的。
様々な技を勇に伝授。
‘オール・マイティー’な男。
(実力者)
勇に「紅き十字架」を渡すという、重大な使命を果たす。
2.-HIRO-
‘ヒロ’こと熊田広喜
当初は黒熊軍団という、赤蟹軍団に匹敵する組織のリーダーを務めていた男。
見た目は‘ギャング’。
ガキ大将的存在で、五六と共に、最初は勇を認めなかった。
一樹の、仁義深き態度に感銘を受け、五六と共にレットx・カンサーズに入る。
※合体後の表記は、「レッド・キャンサーズ」。
一樹とレナに次いでリーダー性を担いでいたが、一樹の死ぬ前の遺言「勇の背中になってやってくれ。」という言葉通り、勇のサポート役に転ずる。
武器に、「熊の爪(熊の手)」&「ナックル・ダスター」などが挙げられる。
※普段は、勇と同様、トゲの入った黒の(指抜き)「レザー・グローブ」を着用して手を隠している。
※重たい体を乗せた、大技の「タックル」が決まれば、相手を瞬殺できる。
〈かつて別の黒熊軍団(ブラック•ベアーズ)にいた頃は、一樹達と領土における縄張り争い(抗争)をしていた。
一樹の人柄に惚れ、今の組織に入団。〉
‘サブ・リーダー’のような存在。
戸籍は、ジャポニカ共和国。
熊からもじって、一樹から、‘ミハイル’と呼ばれる事も…。(愛称)
「俺をミハイルって呼んでいいのは‘アイツ’だけだ。」
弟の名は『テツ(鉄)』。
広喜の武器で、
腕に装備する
「ガトン砲」も登場する。
ただ、ショットを撃つまでに
時間がかかる。
※体の一部にタトゥーを入れている。
3.-RYOU-
‘リョウ’こと花木玲
勇の親友である。
自然愛好家で、戦争を嫌う一面もある。
クチナシなどの花を育てる。
勇を、彼を卑下していた広喜や五六から、当初より守り続けていた。
戸籍が‘連邦’で、生き別れの葵こと花木優の息子でもある。
母は花木緑、現在は亡き後に葵によって改造(品種改良)され、‘梓’と呼ばれている。
※後に、緑の連れ子として、陣内(誠)の家族の一員になる。
武器に「ミサイル・アーチェリー」(フラッシュ・ボーガンの類い)などがある。
若い頃は両親に、優しく育つよう女の子のように育てられていた。
名前が中世的なのは、その為である。
戸籍はジャポニカ共和国。
※勇と同い年。
顔は後藤祐樹風。
5.-GORO-
‘ゴロー’こと一五六
元々、黒熊軍団のメンバーであったが、広喜の移籍と共に、渋々、赤蟹軍団(レットx・カンサーズ)の仲間入りとなる。
武器道具に、手榴弾などがある。
戸籍は、ジャポニカ共和国。
〈連邦の情報網を押さえる事に成功する。
玲と共に、組織の司令塔的役割を担う。
玲とは、兄弟のような間柄。〉
※テロリストメンバーの中では、最年少。
『サイバー・テロ』を得意とする
(手法)。
6.-RENA-
レナ。
赤蟹軍団「レットx•カンサーズ」唯一の女性メンバー。
金髪。
一樹の元カノであり、一樹同等の実力を持つ。
※オッド・アイ
(片眼は青,もう片方は黒。)
「ミドル・キック」が得意。
他、踵落とし(ドロップ・キック)、延髄を蹴飛ばす流星〈メテオ〉蹴り〈クラッシュ〉などの脚技を行う。
(‘ヘッド・スピン’〈及び連続技‘スピン・クラッシュ’〉を勇に教えた張本人。)
一樹と共に、勇をしごき上げてきた。
武器に、マシンガンなどがある。
(谷間に、自身の「ロケット・ランチャー」を
挟むなど、行動が大胆で胸がデカい。)
未来忍者の出没後、正体を眩ます。
国籍はアメリカだが、本当の生まれはロシアで、
格闘家の祖父(グレイシー柔術師)の影響で、『システマ(軍隊格闘術)』を会得している。
(名目上は、ケインと同様「フィラデルフィア」出身。)
姉の名は‘シャラ’
(「緑の眼の悪魔」)
死んだと思われていたが、生きていた。
(再会はない。)
他、「コブラ・ツイスト」,「キャメル・クラッチ」,「アイアン・クロー」などが得意。
「玉蹴り(股間キック)」なども行う。
※ハイキックやエルボなど、一樹と同じく格闘(プロレスを含む)技を多用し、コンビネーション特技なども使う。
その正体は連邦からの‘スパイ’。
「女と武器は使いよう。」
※一樹と同じく、テロリストメンバー内では最年長。
米人ではあるが、柴咲コウのような端正な顔立ちで、男勝りな性格。
唯一の2丁拳銃の使い手。
ドS女。
-敵軍-
1.-GOEMON-
ゴエモンこと石川会長。
勇の宿敵。
「中肉・中性」のオカマ男。
連邦を牛耳る。
2.-WHITE FOX-
白狐。
別名、ホワイト・フォックス。
ゴエモンの秘書。‘アソシエイト’。(ジャーマネ)。
白狐は海斗(一樹の弟)の執事で、
海斗に対し、様々な「カリキュラム」
を用意して鍛えてきた過去がある。
3.-EBISU-
平安蔵司
通称、夷、空孔とも。
空浮とは双子の兄弟。
平面の能面を被り、ウグイスもしくは
ホトトギスを使う。
その名の通り、平安時代からテレポートして来た男。
連邦組織を牛耳るゴエモンを見守り、世界征服を企む。
4.-BASHOU-
芭蕉
平安蔵司と同じく、テレポートしてきた男。
何を企んでいるかは不明だが、
連邦側の隠密として活躍する。
用心棒。(「時世の句」)。
5.-KEIN-
ケイン。(黄金色のスナイパー)
「スコーピオン」を持つ、謎多き青年。
『ファイブ・スコープ』(5秒で的を射る。)
(ライフル銃なども使いこなす。)
連邦秘密警察(FBI)や、ゴエモン達の動きを客観的に見ながら行動する異端児。
金髪がチャーム・ポイントである。
「ロック・オン。」
手越祐也に似ている。
(‘狙った獲物は外さない’。
Go.5のA(リーダー:白人,通称アレックス)の方が銃の腕前は上。〈同じアメリカ出身。〉
「ロケット・ランチャー」など、多様に様々な銃を扱う。)
同時に、「バイオ・スコープ」を持つ。
連邦数字「2」の男。
レナと同じく、祖国をなくしている。
※故郷はフィラデルフィア。
レナの元カレである。
(台詞)「祖国(母国)を失った痛みが、お前に分かるか。」
国籍は‘アメリカ’。
(一応ゴエモンに雇われているが、実質は‘インターン・シップ’のリーダーに過ぎない。)
「無線機」を持つ。
一人称は‘オレ’。
「ウォール街」出身のエリート。
異邦人。
(勇〈ユダ〉と同じで)背は低いが、
ルックス(面)は良い。
Go.5のリーダーとは、
戦場の‘アソシエート’としての
関係だが、仲は悪い。
(もう1人の)ライバルは
勇であるが、
勇に対しては
(正式な初対面ではないが、
スコープ〈観察〉した際に、)
バトラーとしての憧れを抱いており、
初期では特に敵対心はない。
勇は反対に敵視しているが、
何となくケインの感情を受け止めてはいる。
尚、人体実験を受けており、
「バーサーカー(狂戦士)」に変身する。
(※勇〈ユダ〉程の外見的変化率はない。)
華憐から「外人さん」と呼ばれる。
6.-AKA-
赤褐色のサイボーグ(に映るが、実際はロボットを身に付けているだけ。)
正体は不明だ。
連邦数字「3」の女である。
【その他】
-ASARI-
あさり。
‘女子高生刑事’であり、チャーム・ポイントは黒髪の特殊性。
水に浸すと髪色が赤く変化する。
この話のもう1つのヒロイン。
いずれ、佐助と恋仲に発展する。
第Ⅰ部(前半)
1. 勇VSサスケ編
-ストーリー-
〈プロローグ〉-序章-
『グローバル・クロス』 ~紅き十字架~
-第1話(Part1)- パッション(覚醒)
※キャラクターである桜による、紅き十字架,紅き救世主のナレーション(冒頭のどこかに挿入。)
(『グローバル・クロス起こる時、紅き救世主現る。』)
20XX年、舞台は近未来、地球では、血で血を洗い、化学兵器及び生物兵器が飛び交う第3次世界大戦(『国家的全面戦争』)の影響で、南極爆発が起こり、それにより、南極に穴が生じる。さらに、亜気〈ダーク・ミスト〉と呼ばれる気体(光化学スモッグの影響で発生した人間には無効な特殊なウィルス)を吸った亜獣達が大流行し、都会に群がっていた。
〈塗装がされてないジャポニカ共和国。
連邦の植民地状態(軍事ミサイル基地がある。)で、廃墟と田舎(の景色)が混じっており、
‘オーシャン・ビュー’が見物。〉
(※また、アメリカのほとんどはその影響で洪水によって沈没し、朽ち果てたヴィーナス(女神像)などのみが残った。)
そんな中、日本こと大東亜共和国は、未来都市型の軍事国家大東亜連邦と、整備されていない自然派のジャポニカ共和国(珊瑚礁などが見られる反面、不毛地帯も目立つ島)という2ヶ国に分化される。〈2極化〉
連邦は、ゴエモンという怪しげな男に支配権を委ねられ、ジャポニカ共和国との貧富の差は、激しいものがった。
荒れた無法地帯、ジャポニカ共和国では、ライバルだった「黒熊軍団」を含むテロリスト同士の抗戦が相次ぎ、生き残った「赤蟹軍団(レットx・カンサーズ)が支配権を委ねられた。
【※‘レットx’は、レッドと読む。】
そんな中、ついに連邦への隠し通路を切り抜け、連邦に対してテロを行う男が現れた。
陣内 勇(通称:『ユダ』)、
17才である。
父にスーパーメカニストの陣内誠を持ち、赤蟹軍団のサブ・リーダー、戦闘のエキスパートである。
夜中、テロは実行された。
(事の発端。)
ゴエモン「また向かって来たわね。今日もアンタ達をイジメてあげる。手加減なしよ。」
連邦側から出動する敵部隊のケイン(ゴエモンの部下)。
勇「もう慣れっ子だぜ。連邦のアジトへ渡り切れば、親父との約束も守れる。
俺が、『救世主』になる。」
一樹「おっと、救世主はこの俺だ。誰がリーダーをお前に任せると言った。
今日こそ時代の救世主になり、ジャポニカを救うぜ。
‘紅き十字架’よ、我と共にあれ!!」
一同、歓声。
「黒熊軍団」(ブラック・ベアーズ)出身の広喜が叫ぶ。
「やべェぞ、いつもと何か違う。」
玲「レナさん!!」
ケインと戦っていたレナが、
ゴエモンに捕まり、暴力を振るわれる。
ゴエモン「吐きなさい、女。エビス様(陰陽師)の予言だと、
この中に鼠が一匹、『細胞操自者』が混ざってる
らしいじゃないの。」
一樹「ゴロー、盗聴器貸せ、あのオカマ、何喋ってる。」
五六「はいよ。」
盗聴器を一樹に渡す五六。
・・・一樹「『細胞操自者』だと!?
誠の実験内容はシークッレットなのにバレてやがる。
『細胞操自者』はいない。
実験は勇の体力不足で中止になったんだ。
それ以上レナを痛ぶるな!!離せー!!」・・・
ゴエモンに連れ去られるレナ。
広喜「おい、一樹、この辺のうじゃうじゃ居る敵は俺が片付ける。
勇、玲、お前らも一樹に続け!!先の通路に向かえ。オラオラオラー!!」
勇「サンキュー。」
玲「恩に着るぜ。」
通路を越え、ジャポニカから連邦に渡ろうとする3人。
阻止しようとするケイン。
一樹がケインとの一騎打ちになり、
勇と玲は救おうとする。
が・・・、
一樹「やべェ。。」
ケインの足蹴りを食らい、腹を押さえ込む一樹。
玲「あの足蹴り、レナさん直伝の。。」
勇「延髄蹴り、通称、『メテオ(流星)・クラッシュ』。」
玲「なんでアイツが同じ技を・・。」
勇「間に合わねェーー!!一樹さーーん!!」
駆け込む勇。
一樹「うぉ・・。」
ケイン「留めだ。死ね。」
ナイフで心臓部を狙われる一樹。
避けるが、そのままトラップ(罠)にハマり、
ガトリングガンの餌食になる。
火の粉が舞う。
一樹「‘紅き十字架’よ。我と共に、あれ・・。」
血を吐き、倒れ込む一樹。
胸にある「紅き十字架」のネックレスが外れる。
玲「イッキ・・。」
勇「イッキさぁーーン。」
ネックレスを握り、泣き叫ぶ。
一樹「良かったな、念願のリーダー交代だ。お前が、‘紅き十字架’を継げ、みんなの為に。」
涙する一樹と勇。
出会った頃の回想が2人を包む。
・・・一樹「蛇のように、シブとく生きろ。‘ユダ’。」・・・
-死亡-
勇「俺の名付け親だった。俺の全てだった。かけがえのない命を、よくも。」
その間、玲と戦っていたケインに牙を剥くが、ケインは俊足で逃げ去る。
ケイン「くそ、リーダーの‘蟹多田一樹’は、『細胞操自者』であらず。細胞採取の任務果たせず。」
スピーカーでゴエモンに言葉を送ると、その場を消え去る。
玲「皮肉だな、一樹さんのお蔭で、初めて連邦に渡っちまった。」
涙する2人だが、連邦側のアジトの近くまで到着。
勇「あの電子モニター板、あそこに‘ゴエモン’が映ってる。あのオカマ野郎、連邦を牛耳ってジャポニカを苦しめやがって。イッキさんの仇を取ってやるぜ。」
その頃、広喜と五六は囮作戦に入り、五六が行った‘サイバー・テロ’により、連邦側の全ての電灯が消える。
単独で組織に連れ去られたレナが姿を現す。
勇と玲は途中より2手に別れ、勇はレナを追った。
ゴエモン「憎っくき蛇達は排除しましょう。
サスケ、処刑の時間よ。命令に従いなさい。」
アジトの入り口から青い忍者の甲冑とヘルメットを被ったサイボーグのような男が現れる。
-現れた‘人間型殺人兵器’未来忍者『サスケ』は、レナのラバー・スーツを引き裂き、素早い動きでそのままレナを暗殺する。-
さらに勇の左腕を斬り、向かってきた。(右脚もダメージを受ける。)
勇「レナーーー!!」
同時に、強烈な「パルピテーション(動悸)」が、勇を襲う。
何が起きたかは分からないが、絆創膏が剥がれ(十字架が浮かぶ)、勇の顔は強力なデビルと化し、その一体は信じられない力で窪みとなった。
【漆黒の一角を持つ冥王。】
一樹から渡され首に付けた紅の十字架(フェニックス模様)が反応し、倒れる。
これが初めての‘パッション’(覚醒)である。
〈覚醒後は意識の回復を待つが、覚醒中の記憶はほとんどない。〉
・・・3日後の朝・・・
勇「夢・・。」
気絶した勇、目が覚めるとそこは、
(ヘビー・スモーカーの)誠の研究部屋であった。
~マニュアル説明~
(「紅き十字架」のネックレスを再び見させられる。)
-改造型ボディ・パーツ-
(設計図〈クローズ・アップ〉を見せながら喋る)
誠「起きたか。。
『ニュー・ボディ』の誕生だ。」
(☆ここからは、‘パッション’〈覚醒〉や、機械細胞〈マシーン〉についてのメカニズムを説明。)
※「細胞機」とは、「機械細胞」の略語である。
誠「その胸にある、十字架がお前の姿を人間に戻した。どういう関連かは分からん。」
勇「俺の体・・。」
誠「ギブスじゃない。本物だ。」
気付くと、勇の半身(左腕と右脚)は、サイボーグのような生き物に支配されていた。
誠「完成だ、『細胞操自者』。パッション(覚醒)時のエネルギーを研究した結果、改造実験は成功した。」
パーツを動かす勇。
誠「どうだ、馴染んでないか。」
驚く勇。
勇「これが、俺の体・・。」
誠「すまん、悲しいだろうが聞いてくれ。」
煙草で一服した後、言葉を放つ誠。
誠「俺はお前の本当の親父じゃない。」
勇「本当の親父じゃない!?」
傷を押さえながら、起き上がろうとする勇。
謎の展開。
誠「お前ももう一人前の大人だから言う。。
俺が義理の父親であった事を黙っててすまなかった。」
本当の親はガイア(別の世界)に住む冥王であり、‘覚醒’がこのタイミングで起きたのは、
南極爆発をきっかけに、ガイアを通じて、冥界と地球が作用し合う時代に入ったからだと説明する。
さらに、十字架の説明を繰り返す。
誠「とにかく、その十字架は、覚醒によって促された原動力を制御(鎮静化)し、一時的にお前の身体を静寂に封印する働きがあるんだ。どのタイミングで発動するかは知らんがな。死んだ一樹に感謝しろ。」
勇「そうか、一樹さん、死んだんだ。」
溜息をつく。
・・・誠「お前のその、一樹から預かった‘ギフト(十字架)’をいつまでも大切にしろ。
まぁ、一樹との絆がなくなる訳ではないがな。」・・・
(回想)
心の中で同情する誠。
誠「お前の元の左腕と右脚はもう使えねェ。
(右脚は痛んでたからついでに改造した(笑)。」)
誠「(お前仕様に)腕の方はシリンダー(筒)型の武器(細胞機)に、右脚はダッシュ(及び気を溜めて攻撃するダッシュ蹴り)や、エア・ダッシュ用の装置となったり、移動する為のエア・スケボー、略して『エアスケ』に変型するモノに変えておいた。」
再びサイボーグ化した体を確かめる勇。
誠「お前が倒れてから3日だ。玲が運んでくれたんだ。感謝しろよ。」
デビル化した時は、筒型のままだと膨らんで危険な為、筒型の左手は、ドーパミンの作用で掌型に変型するようになっている。
(興奮すると、ドーパミンの作用をキャッチし、神経伝達を引き起こしてパルム(掌)化する。)
実験の結果を勇に話す誠。
掌型ではE.P.(エナジーの事)の消費が激しく、全て消耗すればお陀仏となる。(専用の試験管式タンクを注入して使うか)充電するまでお前の細胞機は使えなくなる。
E.P.(エナジー)の使い過ぎは死にも関わる。
パッション(覚醒)を起こす事に十字架の力は強度を増し、3日眠ることも、今回が最後である。
筒型のマシーンは、『機械細胞』あるいは細胞機と呼ばれる事となる。
誠「お前は単なるサイボーグではなく、それを細胞の一部として自在に操れる。かつて優(※誠の親友)と一緒に研究し、造られた上等な代物だ。単なる兵器と思うなよ。」
〈スーパー・テクノロジー(科学技術の産物)〉
(シリンダーの先の穴は、扇風機状になっており、回転する。)
作業用ロボットのたまやんを紹介する誠。
勇「へんてこな奴、痛い、痛いって(笑)」
たまやんに身体をこしょばされ、ベッドから落ちそうになる。
さらに最後の説明を加える。
誠「コレを渡しておこう。これは南極爆発が起きた後に拾った『火の石盤』だ。これをそのシリンダーに差し込めば、火属性の力が宿るシステムだ。良かったらここで試していけ。
〈たまやんを通じて‘インサート’を行う。〉
(一度、石盤をたまやんに解読させれば、シナプスを通じて(集積回路(ICチップ)を介して)シミュレーションされ、メモリー化されるシステムだ。)」
※余談になるが、一樹には生き別れの妹あさりがいて、別離する前に撮ったツーショット・ミニ写真の入った白い貝のペンダントが形見として登場する。(あさり「この世に一つしかない。」)
勇は複雑な思いで仮眠を取る。
誠「そろそろ出発だな。」