透明な壁
私の目の前には、いつも透明な壁がある。
窓とか鏡ではなく、壁。
透明な壁。
家族でも。
友達でも。
好きな人でも。
私の目の前には、いつもその透明な壁がある。
こころ開いているように見えて、開いてはいない。
全く開いてないわけじゃないけど…
こころを開いてるようでいて。
私はいつも目の前に壁を作っている。
私だって、壁なんて作りたくない。
けど…
何でだろうね。
誰かを大事にしたいと思えば思うほどに…
私は、壁を作る。
近づいたこころの距離を、離したがる。
私は自分で作った透明の壁越しから、君と話す。
本当はこんな壁なんて…作りたくないのに。