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ディバインギフト ~漆黒の討伐者~  作者: モグラ
第一部 討伐組織結成編
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第5話 配達完了

 喫茶店マリス・ステラに到着したグレイは、指令室に居るルージュに、少女からサインを貰った受領書を渡す。


 これで、封書を届ける依頼は完了となる。


「確かに、受領書確認しました。 お仕事が早くて助かったわ」


「依頼は完了した。 これでもう俺には関わらないでもらうぞ」


「そう……それは残念ね」


 指令室から去ろうとするグレイに、ルージュは質問を投げ掛けてくる。


「そうそう、あの子達に封書を届けても、疑問に思われなかったのかしら?」


「俺はただ、『この封書を届けるように頼まれた』としか言っていない」


「そう。 後はあの子達がうまく討伐できる事を祈るだけね」


 ルージュは、透かした目でグレイを見ながら話しを続ける。


「今回は少し厳しい討伐になるかもしれないけれど……」


「……用は済んだ。 失礼する」


 グレイは喫茶店を後にし、スクーターで配送業者の勤務先に戻る。


 その道中、脳裏に彼女達と届けた討伐指令書の事が浮かんでくる。


 彼女達が、見た目からまだ幼さない年頃だった事も気にはしていた。


 ルージュは、いったい彼女達にどんな魔物(モンスター)の討伐指令を出したのか。


 本当に彼女達は魔物(モンスター)と対等に闘う事ができるのか。


 グレイにとっては、依頼が完了し、もう討伐組織に関わらなくてもいいはずなのだが、何故か気になっていた。


「そうか、腹が減っているんだ。 さっさと勤務先に戻ろう」


 グレイは、昼食を取ることで、今日の依頼仕事を忘れ、気持ちを切り替えることができると思い、勤務先までスクーターを飛ばしていくのだった。

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