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0 プロローグ
この世界では、突如として生物の身体を変異させる謎の現象が発生していた。
変異したモノは漆黒の黒い生命体となり、特殊なチカラを身にまとい、人々を襲い、命を奪っていった。
このことから変異したモノを「魔物」又は「モンスター」と言うようになり、俗称として世界中にその名が広まっていった。
謎の変異現象を放置している訳にはいかず、各地に討伐組織が設立されていく。
そこでは、魔物に対抗できる『特別なチカラ』を使うことができる人間が集められ、日々、魔物と戦う術を学び、各地の魔物を討伐していった。
私たち討伐組織が魔物と戦う事で、戦えない人達の平穏を守り、結果的に世界の平穏を守る事に繋がっていく。
こうして、私たちが生きる世界は、謎の変異現象と隣り合わせの理で作られていった。
しかし、この世界は謎だらけだ。戦うだけでは解決できない、大きな世界規模の難問だ。
なぜ、特定の人間が『特別なチカラ』を使えるのか……
なぜ、魔物が生まれるのか……
未だ解明できない謎が残ったままの状態である。魔物と戦う者達には、安息の日は訪れるのだろうか。
筆者:ブランシェ・オーンジュ