第3話 玉の輿(たまのこし)は罪。
その頃、ヤマザキの恋人の美希は、高級ホテルで友人たちと食事をしていた。
美希は胸の開いたドレスで豊満な胸の谷間を惜しげもなく披露している。
性欲をそそるようなエロい足だ。
色とりどりの様々な料理が運ばれてくる。
友人
『美希ぃ、玉の輿、うまくいったみたいね!うらやましいわぁ。
うちの旦那なんて低所得者でさぁ、使えないったらありゃあしない!男なら年収、最低でも1000はないとねぇ。美希は彼のことを愛してもいるんでしょぉ??』
美希
『愛?そんなもの、この世にあるわけないわよ。
バカバカしい。私が愛してるのは、これよ、これ!』
美希は人差し指と親指で円を作ってみせた。
友人たち
『お主もワルよのぉ!』
アハハハハ。
美希
『貧乏させてもらったぶん、これからは、ヤマザキのお金で贅沢させてもらうわよ、絶対に働きたくないもん!』
時を同じくして一方、牛丼屋では。
久草
『ヤマザキくん、君はどう思うかね?弱者は踏み台にして使い捨てるという我々、庶民不自由党の政策は?』
ヤマザキ
『私は…。法律は元々、富裕層の自由や権利、財産を守るために作られ、整備されたものですよね。』
久草
『そりゃあ、そうだよ、君、当たり前だよ。そういう歴史があるね。』
ヤマザキ
『私は…全ての人の希望を叶えてあげられるような社会にすることが、私たち政治家の理想だと思っています、それを目指すべきだと思います。
例えば労働に偏り過ぎた社会についていけない人々も世の中にはいますし。』
久草
『何を寝ぼけたことを言っているんだ、君は。そんな甘いことを言っているようでは大物になれんよ!世界は露骨に経済で戦争をやっているんだよ。それに負けたらこの国はどうなると思うかね?
支配されるんだよ、支配。労働者は奴隷として働けばいいのだよ、弱者にプライベートは必要なし!
産業革命もそうだったではないか。
面白いことを言うな、ヤマザキくんは。』
話が進んでいくうちに、議論は加熱していったが、私はその後は黙っていた。
別の客
『おい、ところで暑くないか?汗でも流すか?』
店にいた別の客が何かのスイッチを押したようだった。
カチッ。
すると、私たち以外の皆が服を一斉に脱ぎ始めたではないか。
ゴゴゴゴゴゴゴゴォ。