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第2話 エリートと庶民の違い

ある日、 私は有名な政治家である久草クソウらと国会議事堂を出た。

食事でもしながら、 【未来の日本】 について語り合おうではないか。

という大先輩の提案で語り合うこととなった。

内心、私にはプライベートの時間など許されないのかと思ったが嫌です!帰りたい!とは流石に言えなかった。


普段は料亭で豪勢な食事をしている久草たちだったが、 今日は何故だか牛丼屋に行くことになった。


『いらっしゃいませー』


と言われ席についたのだが、目の前はトイレだった。

しかもドアがついていなく、便器が丸見えだった。

他の政治家たちは気にも留めていないようだったが、 これでは食事が不味くなる、と私は思った。


久草

『こんな所に来たのは初めてだ。牛丼って美味しいのかね?

君、最近のアルバイトの時給って幾らぐらいなんだ?

5000円ぐらいかね?』


アルバイト従業員

『は?私の時給は800円ですが…。』


久草

『な、なんと!800円!(笑)時給たったの800円かね?!』


アルバイト従業員

『はい。』


久草

『ワッハッハ!こいつは、驚いた!アルバイトの給料って何処もそんなものなのかね?』


アルバイト従業員

『はい、大体どこも一緒だと思います。』


注文を受けたあと、そのアルバイト従業員は訝しげな表情を浮かべながら、別の客の対応のため、その場を離れた。


久草くそう

「こいつは驚いたなぁ、くっくっく。非正規雇用の人間共はあんな低賃金で働いて生活しているのか。笑いがとまらん。よくアホらしくならんもんだなぁ。善良なる市民というのはあ~いうのを言うのかもしれんのぉ、ワッハッハ!」


あるもう一人の議員

『なぁ、君。君は最近の若者について、どう思う?働く意欲のないニートやフリーターがいるようだが?』

と私に話を振ってきた。


すると、ある議員が、


『そんな奴らは切り捨てればいい!使い捨てるのがいちばんだ!安く使い、搾取しまくればいい!自己責任だ!』

と言った。


すると、またある議員が

『格差ができるのは当然だ!ごく自然のことだ!

そして、私たちは選ばれた人間なのだ!

庶民は私たちが決めたことを黙って聞いて従っていればいいんだよ。将棋の駒だよ!駒!我々はできが違うんだ。デキが!』

と偉そうなことを言った。


私は居心地が悪くなっていた。


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