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僕の飼い主と「青の魔道書」  作者: 暦 司
プロローグ
3/30

死亡確定

 やっと家についた。


 途中、楓が『この人、小学生に猫耳をつけて喜ぶ変態です』

と俺のスマフォ(何故か俺のパスワードを知っている)を使って

クラスのLINEに書き込んだり(写真つき)、

近所の人から「なに、あいつ。」という感じで白い目で見られたり、

楓が警察に通報しようとしたり……。

 

 犠牲は大きかった。主に俺の社会的評判や精神面が。胃も痛い。

通報が未遂で終わってなければ、不登校コースまっしぐらだったよ。


 ――というかほとんど楓のせいじゃないのか?


「いやいや、ほとんどじゃないよ。

近所の人にわざわざ挨拶してここにいますよアピールしたの私だし。」

「俺の心を読むなよ――って、

近所の人たちにじろじろ見られていたのはお前が原因か!!」


悲報、全部こいつが原因ということが判明した。


「大丈夫、フォローはしといたよ。」

「へえ。」

めずらしいな。

このドSがちゃんと助けてくれるなn


「『あの猫耳はお兄ちゃんの趣味です。

お互いに合意済み何で通報しないで上げてください!!』

と泣きながら。」

「俺の社会的死亡が確定した……だと……。」

しかも泣きながらって。芸が無駄に細かい。

「まあまあ、通報されなかっただけでも良しとしようよ。」

「確かにそうだけど……。」

その代わりに俺、もう外歩けないんじゃないの?


「あ、ドア開けるね。その子は私のベット貸してあげる。」

「……意外だな。」

「え?何が?」

「お前が俺の言い分を信じたことだ。」


 そう、このドSが俺のことを信じるのは珍しい。

以前こいつのプリンがなくなったとき、完全に俺が犯人だと決めつけていた。

その時は賠償請求され、プリンを3つ買わされた。

……結局犯人は、もう一人の妹の『もみじ 』だったわけだが。


「そりゃ信じるしかないでしょ。

猫耳が本当に生えた人間なんて見たことないし。」


確かにそうだな。


「それに……。」

ん? それに?


「ロリコンのベットの上とか危険すぎる。」


――こいつ、まだ俺のことをロリコンだと思ってんのか?





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