恋愛diary
高校一年の春、私はあなたに恋をした。
一目ぼれだった。
叶わない恋だと知っていたけれど、諦めることは出来なかった。
叶わなくても思っているだけで幸せだった。
あなたと話が出来るだけで幸せだった。
毎日あなたに会うのが楽しみでしかたがなかったの。
高校一年の夏。
あなたに、私のそばに居て欲しいと願うようになった。
私だけを見て欲しいなんて、我がままを思うようになった。
他の女の子なんかと話さないで欲しい。
私以外の人なんて見ないでよ。
そんなことを考えるようになった。
高校一年の秋。
高校生になって、初めての文化祭。
あなたは人気者だからみんなに囲まれていて、話しかけられなくて。
悔しくって、少しでもあなたに見て欲しかったから髪をアレンジしてみたの。
そしたらあなたと廊下ですれ違ったとき、私に手を振りながらにっこりと微笑んでくれた。
そのあと、文化祭のごみ処理をしていたらあなたが手伝ってくれた。
正直ごみ処理なんてしたくないけれど、あなたと一緒だからごみ処理だって楽しく思えてた。
それに一緒に行動することで、あなたの近くに居られたから。
あなたは私に言ってくれた。
「将来いいお嫁さんになるね。」
あなたは無邪気な笑顔で私にそういうから。
あなたがそんなこと言うから私は舞い上がってしまった。
私は、あなたの隣でずっと笑っていたいかった。
叶わない願いだからかな・・・・・すごく心が痛かった。
高校一年の冬。
テスト勉強で心が折れそうになっていたとき、あなたはずっと私を励ましてくれた。
隣で、飲み込みの悪い私の勉強を見てくれてた。
「大丈夫。出来るようになるから。少しずつ頑張ろう!」
あなたのその温かい言葉がどれだけ私の心の支えになったか。
正解できたとき、優しく微笑むあなたの顔が私は大好きだった。
高校一年生の3月。
「写真取ろう!」
みんなで取ったクラス写真。
みんなじゃなくて、二人で取りたかった。
なのに、あなたは「またな!」なんていって写真を撮り終えるとすぐに出て行ってしまった。
高校二年の春。
私が学校に行くとあなたはいなくなってた。
あなたは転校していた。
どうして何も言わずに去っていってしまったの?
私はあなたにとってどんな存在だったのですか?
一緒にすごした時間はあなたには意味のない時間でしたか?
私は・・・・私は・・・・・・。
私は、あなたが大好きでした。
一緒には居られないと知っていたけれど、私はあなたのことがほんとうに好きでした。
こんな別れ方なんてしたくなかったのに。
「またな!」なんてもう二度とこない。
私はあなたと過ごした時間を忘れることは出来そうにありません。
でも、いつかこの恋も綺麗な思い出になると思います。
だから、今だけは。
今だけはもう少しだけ、あなたを好きで居させてください。
読んでくださった皆様。
ありがとうございます。
この作品は僕にとって大切な作品です。
しばらくしたら、この作品の元となる小説を連載しようと考えています。
季節ごとにあったことを書いていったので、文章が分かりくかったかもしれません・・・・すみません。