表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女  作者: レザレナ
第五話 強豪!名古屋理科大学付属知多高校
90/835

第五話 第三十六部 館川の魔球と脱水症状

 投球練習が終わると五番の野口がバッターボックスに入った。館川はどんなピッチングを見せてくれるのだろうか。

館川「(日高も良いピッチングを見せたけど俺だって見せ付けてやる。本当のエースは俺なんだと!)」

友亀「(初球からいくぞ!)」

 館川がランナーを気にしながら足を上げてサイドスローで投げた。

 ググッグッ

 なんだこの球は!?

野口「(ボールがこねぇ!)」

 ブン!   バシン ストライクワン!

 アレは何だ? チェンジアップか? いや、それにしては曲がりが大きい。すごい、いつの間にこんな球を投げれるように…。そしてまたセットに入る。

 …ザッ シュッ!

 あっ、牽制! ファーストランナーが出すぎている!

 パシンズザザザ… アウトーーー!

大島「……ちくしょお!」

友亀「ナイスピッチャー!」

池之宮「ナイス判断だ!」

 なんて上手い牽制なんだ。しかも私の出したランナーを刺してくれた。とても嬉しい。さらには自分の投球にも余裕が持てるようになった。これでツーアウト。館川はすぐさま打者に集中し始めた。

 グググッ ブン    バシン!

 ストライクツウ!

 全くタイミングが合っていない。これなら簡単に押さえられそう。私と違ってスタミナはたくさんあって配分もしっかりできそうだ。さらにはコントロールも良い。そして次の球を投じるとき、ワインドアップになった。

牛田「走れ!」

 もちろんセカンドランナーは走っていった。ワインドアップでは牽制ができない。フリーな状態だ。しかし、

 シュゴーーー バシーン!

 ストライクバッターアウト!

館川「しゃあああ!」

友亀「ナイピーー!」

野口「手が出なかった…。」

 相手のタイミングを見失えすれば空振りなんて簡単なことだった。すばらしい投球術だった。こんなピッチングが出来るところが私との大きな違いだ。

由紀「おっ、亜弓お疲れ様。」

 手を出してハイタッチした。

館川「見てたか日高。」

亜弓「うん、すごかった。」

 すごかった。私もあんなふうに…。

亜弓「あれ?」

由紀「どうした?」

 視界がふらつく。足に力が入らない…なんで…。

 バタン!

由紀「ちょっ、亜弓!?」

深沢「おい大丈夫か!?」

亜弓「水が欲しい……。」

 あぁ、たぶんこれ脱水症状だ…。疲れで動けなくなってる…あ…意識が…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ