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ドクターK少女  作者: レザレナ
第五話 強豪!名古屋理科大学付属知多高校
89/835

第五話 第三十五部 最後まで思いっきり。

 先頭は二番のの森口だ。ここまで二打席連続三振をとっているが注意だ。初球のサインはスラーブ。グローブにめがけて!

 ググッ パスン ボールワン!

 やや外に外れてしまった。次はストレート。

 シューーバシン!ストライクワン!

 相手は一瞬ピクッと動いたがバットは振らなかった。次もストレート

 シューーーバシン! ボールツウ!

 おっと、高めに浮いてしまった。力みすぎ力みすぎ。

亜弓「ふうー。」

 一回大きく深呼吸した。次はチェンジアップ。一呼吸おいて!

 グッグッ トッパスッ ボールスリー

 あれ? 低めに行き過ぎてしまった。次はなんとしても入れないと…。

友亀「日高、ファーボールになってもいいから思いっきりなげろ!」

 私が弱気になったとたんに心を読まれているかのような発言をされた。思いっきり、それが私の武器じゃないか。逃げてどうする。思いっきりだ!

 シューーーバシン! ボールファ!

牛田「もうけもうけ!」

野口「次もつなげよ!」

 ファーボールになってしまった。でも周りは怒っていない。

由紀「いいよいいよ! 思いっきり投げて!」

 由紀も後押ししてくれる。まだまだ全力で投げれるはずだ。そして次は三番の大島だ。サインはストレート。おそらくここから全部ストレートになるだろう。

 シューバシン! ボール

 シュゴーーバスン! ボールツウ

 シューーバシーン! ボールスリー!

 ダメだ、全くと言って良いほど入らない。なんでだろう。しかし私は思い切り投げれることが武器だから!

 シューーー バシン!

 ファーボール!

大島「しゃあああ!!」

塚和「よし、四番頼むぞ!」

 連続ファーボールになってしまった。それでもコーチは動かない。こんなに信用されているなんて…。次は四番、坂田だ。前の打席でヒットを打たれている。でも…立ち向かっていかないと。サインはストレート。みんなのために、私自身のために!

友亀「(思いっきり投げれば入る! 頼む、思いっきり投げてくれ!)」

 私は大きく振りかぶって…

 投げる!

亜弓「っらぁ!」

 シュゴーーーーズバーーン!

 ストライクワン!

友亀「よし来た!」

坂田「('ここにきてこんな球が投げれるのか!?)」

 やった、入った。このままドンドン投げていけば!

 シュゴーーー ブン! バシン!

 ストライクツウ!

友亀「(やっぱ日高はすげぇ、波に一度乗せることが出来れば底力で何とかしてくれる。なんてやつだ。)」

 今度は空振りをとった。このまま三振で…いきたい!

 シュウウウウ

坂田「ぐっ。」

 ブシィ バシーーーン!!

 ストライクバッターアウト!

亜弓「しゃああ!」

由紀「ナイスピッチング!」

 やった、また三振を取れた。これでワンアウトだ。でも思いっきり投げたせいか、疲れだドッと襲ってきた。

深沢「タイムお願いします。」

 タイム!

 ここでタイムがかかった。内野手とコーチ、それから外野から館川がやって来た。

深沢「よく頑張った日高、交代だ。館川! 出番だ!」

館川「はいっ!」

深沢「日高はベンチに戻っていいぞ。」

亜弓「はい。」

 ここで交代だ。今までより良い感じでこの試合を投げることが出来た。

 パチパチパチパチ……

 自分の仲間から拍手された。

池之宮「よく投げた。」

新天「ナイスピッチング。」

由紀「ゆっくり休んでね!」

 皆から声をかけられてとても嬉しかった。そして館川がボールを受け取ると話しかけてきた。

館川「お疲れ様、よく投げたな。」

亜弓「ありがとう。館川も頑張ってね。」

館川「おう、後は任せろ。」

 そして私はベンチに下がっていった。


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