第五話 第三十二部 支え
やった、ダブルプレーだ! 後ろを信じていけば負けることはない。皆が私のことを信じてくれてるから私だって信じれる。
友亀がキャッチャー防具についた砂をはらいながらこっちに来た。
友亀「ピンチを消したぜ。思いっきり投げてこい。」
亜弓「はいっ!」
そういって友亀は戻っていった。入れ替わりのように由紀がこっちに来た。
由紀「自信もってね! 亜弓ならいけるよ!」
亜弓「うん! 後ろは任せたよ!」
由紀「任せろっ!」
由紀も戻っていく。私はどんなことがあっても投げなければならない。相手がどれだけ強い人であろうとも!
ツーアウトで打者が三順目に入って次は一番。ここまできたらもう引き返せない。おもいっきりなげるだけ。後ろには皆が、由紀がいる。
シュゴーーーー バシン!
ストライクワン!
構えたところから外れてしまったがストライクゾーンに入った。サインはもう一球全力投球。思いっきり!
シュゴーーーー
飯田「ぐっ。」
キィン!
当ててきた。だけどセカンドの真正面だ。由紀が綺麗に処理をしてファーストに投げる。
バシン アウト!!
亜弓「よしっ!」
六回、一失点されたけれどしっかり抑えることができた。
由紀「ナイスピッチング!」
すぐに由紀が近づいてきた。由紀は手を差し上げてハイタッチを要求してきた。
パチン
私もそれに答えてハイタッチした。
由紀「いえーい!」