第二十五話 第六部 あまりにも美味しい
理恵「おっまたせー!」
瞳「うわ、めっちゃうまそ。」
瞳の言うとおり、とてつもなくおいしそう。見た目は完璧、そして匂いでもうおいしいとわかってしまうほどだった。
理恵「仕上げに…よっと!」
そういってヘラで持ち上げた目玉焼きを焼きそばの上へとおいた。なんてすごいのだろうか。私は自然と割り箸に手がのびていた。
由紀「それじゃあいただきます…。」
私達は一斉に口にふくんだ。おいしさが口いっぱいに広がり、卵のとろみもやってきた。野菜もシャキシャキでおいしいし、お肉も丁度よく焼かれている。完璧といって良いほどだった。
真希「これ、店絶対出せるよね!」
理恵「というか…実家がお店やっているからねぇ…。鉄板を使った料理のことならなんでも任せてよ!」
亜弓「お店やっていたの?」
理恵「そうだよー。えっとね、実家だからここからは電車使わないといけないけどね。」
理恵の実家がお店だったなんて、初めて聞いた。でも…こんど機会があったら行かなきゃ。どんな料理を作っているか楽しみで仕方がない。
瞳「本当においしい!! もしよかったら夕方頃に一つ残しておいてくれる?」
理恵「お持ち帰り用かな? ぜんぜんいいよ!」
瞳は目を輝かせて聞いていた。あれは相当はまったのだろうか。でもハマるにちがいない味だった。このクラス、行列が出来そうな気がする。
由紀「そうだ、もうそろそろ吹奏楽部と軽音楽部、スノーフェアリーたちのライブが始まるよ?」
亜弓「そうだね。ご馳走様! おいしかったよ!」
理恵「今度は店に来てね!」
私達は全て食べ終えて外に出た。これから…ライブが始まる!