第二十四話 第二十二部 芦毛のスカウト
シュゴオオ バシーン!
ストライクバッターアウト!ゲームセット!
館川「っしゃあ!」
栗山「ナイスピッチング!」
館川がしっかりと抑えて試合が終わった。点差は変わらずにそのまま勝利、差をつけて勝利をすることが出来た。
高野「関東大会ではもっとよい成績を出してやる。」
森「整列いくぞ!」
私たちは走って整列をする。これで私たちが埼玉県一位として代表で、埼玉明治が二位として関東大会に出場することができる。それに向けて調整をしていかなければ。
審判「礼!」
皆「したぁ!!」
私達は挨拶をする。結果としてこのような形になったけど、私にはまだ反省点がある。疲れているからといって甘えてはいけない。もっともっと…上手くなって、良い投手にならなければ。
男「君が芦毛君だよね。」
芦毛「はい、そうですが…。あなたは?」
溝野「ヤクルトのスカウトを勤めている、溝野だ。君にお話があってやってきた。日下部監督はいないみたいだが、今は試合かな?」
芦毛「そうですね。埼玉大会の決勝だと思われます。もうそろそろ試合が終わっている頃だと思いますが…。」
溝野「そうか。少し待っていただけるか? 監督と共にお話がしたい。」
芦毛「…?」
バシン!
友亀「よし、戻るか。」
亜弓「はい。あ、館川君。ナイスピッチング。」
館川「おうよ! いい感じで投げることができたよ。次は…その一番をもらうからな。」
亜弓「私だって渡すつもりは無いから。」
私達はライバル心を燃やしながらベンチを後にした。今回も勝つことが出来たけど…、私としてはあまり納得できない結果だった。だから…今度はもっと良いピッチングを…。
日下部「電話か…? もしもし。」
溝野「お久しぶりです、日下部さん。」
日下部「久しぶりだな。何かあったのか。」
溝野「まあ、今はスカウトやってますからね…。芦毛君のことで。」
日下部「…了解。」




