第二十四話 第十八部 体が重くても
ギィイイン!!
新天「っしゃああ!!」
シュゴオオオ バシィン!
ストライクバッターアウト!
亜弓「っし!!」
試合はワンサイドゲームになってきた。決して大量得点を取れるわけではないけど、2回から最低一回の攻撃ごとに確実に1点はとっている。結果、6対0、ここまで失点はしていない。
友亀「キャッチボールするぞ。」
亜弓「あ、はい。」
私はツーアウトになったのを確認してキャッチボールを始めた。
シューーー バシン!
友亀「ん? お前もしかして疲れているのか?」
亜弓「まあ…ちょっと腕が重いというか…。」
友亀「そうか…。館川! 準備してくれるか!」
館川「えっ? マジ?」
私が友亀に伝えると館川に声をかけていた。たしかに…このままの調子だとどこかでつかまってしまいそうな気がする。だけど…気持ちで負けてはダメ、常に勝てると思っていなきゃ。それが私の強さだし!
バシン アウト!!
友亀「よし、いくぞ。」
私はマウンドへと向かっていった。この回も抑えて…速めに抑えればきっと休める時間もあるはず!
尾上「っしゃあす!」
バッターは二順目の四番、尾上。前回はストレートで空振り三振、でも四番という位置にいる。だからこそ…気をつけていかなければ。
シュゴオオ バシン!
ボールワン!
亜弓「ふぅ…。」
腕が重い。いつもより重い。だけど…ここでへばっていたら…チームの迷惑にもなる。それに…私はここを抑えなければエースとして…!
シュゴオオオ
尾上「ど真ん中!!」
ギイイイイン!!
尾上「やべ、打ち上げた。」
友亀「センター!!」
とても高い打球がセンターへと飛んでいく。ホームランにはならず、アウトにはできそうだけど…確実に甘い球になってきている。
バシン アウト!!
アウトにはした。だけど…もっともっと…。気をつけていかないと…。




