第二十四話 第十六部 四番というもの
由紀「ナイスピッチング!」
亜弓「ありがとう。」
私は汗を拭きながらベンチに入り、飲み物を飲んだ。いい感じで投げることができていた。あとは…点をとってくれれば…勝てる!
海鳳「っしゃ…いってくるか!」
四番の海鳳がバッターボックスへと入っていく。この試合、久々の海鳳が四番。気合もかなり入っている。これなら…打ってくれるはず!
恵美「(がんばれ。)」
戸逗「(四番か、こいつが一番厄介なんだよな。気合入れていかなければ。)」
ピッチャーはかなり意識をしている。でも…海鳳ならきっと良い結果を出してくれるはず。だから…信じるしかない。
シュゴオオ バシン!
ストライクワン!
海鳳「(そのコースはきついよな…。でも…打てない球じゃねぇ!)」
海鳳はいたって冷静にいる。それよりも闘志を燃やしているのがネクストバッターサークルにいる池之宮の方だった。
池之宮「(俺だって四番になりてぇんだ。お前なんかに負けられないんだよ。)」
シュッ グググッ
米倉「チェンジアップ!」
ゆっくりとしたボールが投げられる。タイミングは…合っているのだろうか。
海鳳「(いける!!)」
ギィイイイイン!!
伊野「なにっ!?」
打球はグングンとセンターへと飛んでいく。いきなりホームランか!?
戸逗「まじかよっ!」
ポーン!
海鳳「っしゃあ!!」




