第二十四話 第十五部 思い切りいけば
最初のバッターを空振り三振にしとめることができた。大丈夫、これなら疲れは無い。思い切り投げれる!!
小田「どうだった?」
古川「あの時よりもノビているようにも見える。さすが甲子園に行っただけはあるよな。でもあきらめるなよ。」
バッターボックスには二番の小田が入ってきた。二年生だけど…思い切り投げれば抑えられるはず!
シュゴオオオ バシーン!
ストライクワン!
友亀「ナイスボール!!」
小田「(うっわ、これはヤバいな。確かに先輩たちが言っていただけあるよな。)」
初球が入った。次はスライダー。外角にボール球になるように!!
シューーー
小田「(打つなら…変化球!!)」
グググッ ギィン!!
池之宮「おーらい。」
引っ掛けた打球はファーストへの小フライ、池之宮が楽々と構えた。
バシン アウト!!
亜弓「ツーアウト、ツーアウト!」
簡単にツーアウトを取ることができた。順調に投げることができている。だけど次からはクリーンナップ、その最初は戦ったことのある三番森。
森「(さてと、俺たちが打たなきゃ始まらないよな。)」
友亀からのサインはストレート、内角に…思い切り!
シュゴオオオ ブシィ! バシーン!
ストライクワン!
森「(やっぱりすげぇな。)」
亜弓「(初球から振ってきた。)」
私は一呼吸入れてボールを受け取った。あれだけ思い切り振られると万が一当たったときが怖い。でも…当てさせなければ! 結果が出れば…!
シュゴオオオ ブシィ! バシーン!
ストライクツー!
由紀「おいこんだよ! 気持ちで勝っていこう!」
由紀に声をかけられて後ろから何か押してくれたみたいな感じがする。心強い。由紀の気持ちにも…答えられるように!
シュゴオオオ ブシィ バシーン!!
ストライクバッターアウト!
亜弓「っしゃあああ!!」
三振で切り抜けることができた。よし、いい感じ!!




