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ドクターK少女  作者: レザレナ
第二十四話 秋の埼玉大会決勝、因縁の相手
812/835

第二十四話 第十三部 すぐさま仕掛けるが

戸逗「(その球をいきなり打つかよっ!!)」

古川「つぅ!!」

 打球はサードの頭を越えていった。打球も力強い。いきなり長打になりそうな気がする。やっぱり…由紀はすごい…!

由紀「(守備位置…厳しいけど…あの位置での捕球なら間に合う!)」

 由紀は一塁ベースを思い切り蹴る。全力疾走でセカンドベースへと向かっていく。レフトを見ると、あらかじめ前進守備をしていたため、すぐに捕球をしていた。

後藤「舐めんじゃ…ねぇ!!」

 シューーーー ズザザザ バシン!!

審判「セーフ!!」

由紀「いえーい!!」

倉「(やっぱり…速い!!)」

 由紀の全力疾走が勝っていた。由紀は嬉しそうに右手を上げて喜んでいた。一球ごとに喜んでいて、全力で取り組んでいる。それがなによりも野球が大好きだということを見せてくれていた。

伊野「(奴に打たれたのは仕方ない。だがここから抑えるぞ。)」

 バッターボックスには二番の栗山先輩、この回から一気に点をとっていきたい…! 由紀は大きなリードをとる。ピッチャーは気にしているけど牽制を見せるそぶりはまったくない。

 ダッ!

古川「三盗!!」

戸逗「(わかっているよ!!)」

 シュッ グググッ

栗山「(甘い…とらえられる!!)」

 ギィイイイン!! バシーーン!

尾上「っぶねぇええ!!」

 アウトー!!

伊野「セカンド! 間に合う!!」

 ヒットエンドランをかけたが、打球はファーストライナー。そのまますぐにセカンドへと送球される。スタートを切っていた由紀は戻れずにいた。

 バシン アウト!!

栗山「(くそ、真正面かよ。)」

由紀「(そういうときもあるけど…これはデカい。)」

 すでにツーアウト、たった2球でツーアウトになってしまった。私はベンチから出て、友亀とキャッチボールを始めた。

篤史「日高、腕は大丈夫か?」

亜弓「あ、はい。投げていたらもう疲れはありません。」

篤史「そうか。だけど慢心するなよ。」

亜弓「わかりました。」

 私は新山の声を聞いてキャッチボールを始める。中山先輩が粘ってくれている。でも…あの投手もなかなか簡単に打たせてくれない。

 シュゴオオ ギィイン!

中山「ちっ。」

 バシン アウト!!

 打球はセカンドへの小フライ。だけど7球も粘ってくれた。私は腕を回しながらマウンドへと向かっていく。

由紀「頼むよ亜弓。」

友亀「っしゃあ、いこうぜ!」

亜弓「はい!」

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