第二十四話 第十二部 二度目の対決
審判「集合!」
審判の声がかけられる。私は走ってホームベースの方へと向かっていく。私達は先攻、相手は後攻。この試合…負けるわけにはいかない。これに勝って一位として関東大会に出場する!
審判「礼!」
皆「っしゃああっす!」
私達は挨拶をしてベンチへと戻っていった。マウンドにはエースの戸逗がいる。あの投手から…点をとっていかないといけない。
由紀「さてと…。一番としてしっかりと仕事をこなさないとね。」
亜弓「頑張ってね。」
私は由紀に声をかけるとハイタッチした。由紀は笑顔でバッターボックスへと向かっていった。大丈夫、この試合も由紀は打ってくれるはず…!
先攻 松江学園高校
一番 レフト 由紀
二番 ショート 栗山
三番 ライト 中山
四番 センター 海鳳
五番 ファースト 池之宮
六番 サード 新天
七番 セカンド 米倉
八番 キャッチャー 友亀
九番 ピッチャー 亜弓
後攻 埼玉明治高校
一番 サード 古川 2年
二番 ショート 小田 2年
三番 ライト 森 2年
四番 ファースト 尾上 2年
五番 センター 須田 2年
六番 レフト 後藤 2年
七番 キャッチャー 伊野 2年
八番 セカンド 倉 2年
九番 ピッチャー 戸逗 2年
由紀「御願いします!」
由紀が声をかけてバッターボックスに入る。力強い声のままバッターボックスに入ると相手チームも気合を入れてきた。そして。
由紀「(やっぱりそうなるよね…。)」
極端な前進シフト。由紀のパワーを見て…。でも…由紀だって負けないはず…!
戸逗「(厳しくいくからな。)」
ピッチャーがワインドアップから投げる体制に入る。初球は…!
シュゴオオオオ
由紀「(低め!)」
ギィイイイイン!!