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ドクターK少女  作者: レザレナ
第二十四話 秋の埼玉大会決勝、因縁の相手
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第二十四話 第九部 危機感

篤史「お疲れ様。」

亜弓「お疲れ様です。あれ? 新山は残っていくのですか?」

篤史「ええ、速く復帰できるようにせめて残って練習時間を増やそうかなって。応援している時間は練習が出来ないのでこうやって残って練習していかないと…。」

亜弓「そっか、頑張ってね。」

篤史「ありがとう。」

 新山はそういって室内練習場へと向かっていった。たしかに…出ていない人たちは残って練習する人たちも多い。私達に追いつけるようにと…。

海鳳「俺も残っていくよ。」

亜弓「え? 海鳳も? でも明日試合じゃない? 体力とか大丈夫なの。」

海鳳「お前、本当に今のままで良いと思っているのか?」

 突然海鳳がにらみつけるように私の顔を見た。たしかに…いまのままではいけないことはわかっている。でも…今は明日の試合に向けて調整しなければならない。

亜弓「そうは…思ってないよ。」

海鳳「たしかに日高は調整しないといけない部分もある。でもそれでも…やれることはあるんじゃないか?」

亜弓「確かに…。休むことだけが調整じゃないよね…。」

海鳳「このままだと日高、エース番号とられるぞ?」

亜弓「えっ。」

 私はその言葉に身震いした。エース番号が…とられてしまう?

海鳳「館川も相当な努力を続けているし、二年生の台等もめざましい。それに新しく入ってくる選手たちもかなり有力な人たちがくる。そして…新山が完全に復活したときはどうなる。」

亜弓「それは…。」

海鳳「俺も新山には危機感を感じるし、あいつを認めたりする。もし外野に来たらって思うと…。だから俺はアイツに抜かれないように頑張っている。もしものときはコンバートだって考えている。でも…だからこそ、アイツがいるからこそ努力しなきゃいけない。」

亜弓「……そうだよね。」

 私は右手を握った。私はそのまま室内練習場へと向かっていった。せめてものの…少しの練習で明日に向けての調整をしていきたい。負けないように…もっともっと…上にいくように!

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