第二十四話 第八部 明日のスタメン
私達は軽い練習を終えて、そのまま野球部専用の会議室へと向かう。明日の試合に向けての会議が、始まった。
深沢「さて、明日の試合だが。まず以前戦ったときの二年生二人が主軸となっている。そして新しい二年生レギュラー選手たちが良い感じで戦っている。そして一年生は例の投手、高野が良い感じになっている。背番号は10だが、エースに匹敵する実力はある。」
友亀「今日投げたということは…明日はエースが投げるのですかね。」
深沢「ああ、新エースの戸逗だ。ストレートは130台半ばと高校生にしてはかなり速い。あとは武器といえるものはスライダーやカーブ、チェンジアップを投げる。」
池之宮「本格派のタイプか。」
日下部「あとは打撃陣はかなり優秀な人たちがそろっている。特にクリーンナップの森、尾上、須田が厄介だ。思い切り振ってくるから気をつけるんだぞ。」
私達はビデオを見ながら選手を確認していった。どんどん強振しながら振っていくバッターが多い。そして守備もかなり堅い。さすが、鍛えられているだけある。
日下部「だが付け入る隙はいくらでもある。思い切りいくぞ! そして先発は日高、頼むぞ。」
亜弓「はい。」
日下部「それと館川、疲れているだろうが準備はしておいて欲しい。」
館川「了解です。」
日下部「そして…打順だが。羽葉、栗山、中山…。四番は海鳳でいくぞ。」
海鳳「はい!」
池之宮ではなく、海鳳が四番。たしかに…得点力は海鳳が一番ある。池之宮は一発があるから…。
日下部「続いて池之宮、新天、米倉、友亀、日高といく。準備しておけ!」
皆「はい!!」
私達は全員で大きな声で挨拶した。明日は…試合。私の先発する試合…! 負けない!




