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ドクターK少女  作者: レザレナ
第二十四話 秋の埼玉大会決勝、因縁の相手
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第二十四話 第七部 指名挨拶

亜弓「あれ? 府中先輩、なんでここに?」

 監督室に入ると日下部監督と府中先輩、それに見知らぬ人たちが二人いた。

日下部「ああ、日高か。もしかして俺を呼びに来たのか?」

亜弓「あ、はい…。でもなぜ府中先輩が…。あと…えっと、その方々は?」

日下部「ああ、そういえば初めてだったな。俺は何度か会ったことがあるが…。」

曽田「ああ、君が日高亜弓だね。はじめまして、広島のスカウト部長、 曽田だ。よろしく。 」

賀塚「そうか君が。私は楽天のスカウト、関東地方を担当している賀塚だ。よろしくな。」

 ス、スカウトさん!? そんな人たちが何故ここにいるのだろうか。プロ野球の世界、その世界にいる人たちが何故…。

賀塚「おっと、そろそろ時間だな。それじゃあ日下部さん、よろしくお願いいたします。」

日下部「ああ、こちらこそ。芦毛のことをよろしくな。」

 え、今芦毛先輩のお話をしていた? 一体どういう事なのだろうか。そういえば芦毛先輩、上の世界でって言っていたような…。まさか…!

日下部「まあ、そこで待っていてくれ。」

曽田「それじゃあ…。府中君、君を指名する方針で固めていっている。何位かは不明だが…。どうだ、プロの道へ行く気持ちはあるか?」

亜弓「えっ、まさか…。」

 その言葉に確信を持った。府中先輩、そして芦毛先輩が…プロの世界に行くことになる。だからこのスカウトたちがやってきているのか…。府中先輩はどういう考えをしているのだろうか。

府中「はい、自分はプロへの意思は有ります。監督、私はプロに行きます。」

日下部「そうか、わかった。お前が気持ちを固めてくれていて良かったよ。それなら俺も自信を持って送り出せる。頑張れよ。」

府中「ありがとうございます。曽田さん、よろしくお願い致します。」

曽田「ああ、期待しているからな。」

 そういってスカウトの人は立ち上がって部屋を出ようとした。

曽田「そうそう、日高さん。」

亜弓「は、はい。」

曽田「多くのスカウトは君の実力を評価しているよ。まだこれからどうなるかわからないが、頑張りな。」

亜弓「あ、ありがとうございます!」

曽田「それじゃあ日下部監督、明日は試合を見に行きますね。」

日下部「ありがとうございます。」

 スカウトが部屋を出ると府中先輩と日下部監督が立ち上がった。

府中「ふぅ…。というわけだ、日高。プロの世界で待っているぞ。」

亜弓「……! はい!」

 私は府中先輩に笑顔を返した。私も…プロの道へと…。頑張らなければ。

日下部「さてと、呼んでいるんだったな。今から行くからな。そうそう、この話しは私の口から出すまで内緒にしておいてくれ。」

亜弓「はい。」

 そういって私は監督と府中先輩と共にグラウンドへと戻っていった。明日は決勝、それに向けての調整、対策をして…。明日は最高の試合を見せる。見に来てくれる…スカウトのためにも!

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