第五話 第二十六部 当たりがよすぎる。
由紀「いえーい!」
そういって由紀は戻る途中に一回転ジャンプをした。どんだけ運動神経が良いのだろう。あのふわっとした動きは信じられない。運動神経の塊だ。
友亀「その調子でヒットも打ってくれよ。」
由紀「はーい! でもその前に池之宮も新天も打ってね!」
池之宮「よっしゃ! やってやるぜ!」
新天「やる気はあるけど気合を入れすぎて自分を見失わずにいけば必ず打てるよ。まかせて。」
そういって二人は打撃の準備に入った。こうみると本当に頼りになる。わたしにも出来ることは全力で尽くそう。
この回からは池之宮からの打席だ。前の打席でホームランを打っているから相手は警戒はしてくるだろう。その中でどうやって打っていくかだ。
シューーー ブシィ! バン!
ストライクワン!
うわー、大振り。これは完全に狙っている。ちょっと厳しいかな…。
シューーー
池之宮「ふん!」
ガキィーーーン!!
打球が早すぎて見えない!? 方向だけだったらセンター方向。目でとらえたときにはもうセンターの定位置のところまで飛んでいた。しかしこれは当たりが良すぎる。奥深くに守っていたセンターの真正面になりそうだ。
バシーーーン! アウトー!!
森口「いてえええ!」
センターがグローブをフラフラさせている。アレはどう考えても痛い。ものすごい音もしたし。




