第二十二話 第十六部 車の運転
佐奈「御馳走様でした。」
真菜「行きましょう。」
私たちは食べ終えてファミレスを出る。真菜さんがカギを取り出した。もしかして…車のカギだろうか。
篤史「あれ? 真菜さん車買ったのですか?」
真菜「ええ。免許持っているのは知っているはずよね。この前良い新車を見つけてね。」
亜弓「そうだったのですね。しかも…なんだか良さそうな車。」
会社のマークを見ると日本車なのがわかる。だけどちょっと…リッチというか、カッコ良いというか。運転席のシートがいかにもレースっぽい? 感じに見えていた。
篤史「もしかしてMT車です?」
真菜「そうよ。」
佐奈「一応私もMT免許を持っているから運転できるのだけどね。運転は私より真菜姉の方が上手にできるからね。」
二人とも、運転ができるのか。私もいずれは運転免許を取るのだろうか。とにもかくにも…真菜さんと佐奈さんのステータスが本当にすごい。なんというか…すでにプロ野球選手なのではないかという雰囲気が…。
亜弓「どこのバッティングセンターに行くのですか?」
佐奈「そうねぇ…私達の行き着けの場所でもいいよね。ここからそう遠くはないし。」
真菜「ええ。それじゃあ行くわよ。」
真菜さんが車を運転し、発進する。なんだか…とても心地が良い。この三人がいるということが…なぜか心地よく感じてしまう。
篤史「日高もバッティングやっていくか?」
亜弓「あ、うん。せっかくだからね。それに私もピッチャーとしてだけじゃなくてバッターとしても立つことになっているからね。」
私も…バッティングを出来るようにならなければ。チームに迷惑をかけないようにしなければ。




