第二十二話 第十五部 真菜さんの本を
亜弓「ふぅ…。」
私は飲み物を一口飲み、一息ついた。真菜さんと佐奈さん、新山はいたって普通の顔で座っていた。
佐奈「篤史君はもう平気なのね。」
篤史「まだ完全に復帰できるとは言えませんが、野球の練習で仲間たちと同じメニューをこなせるぐらいまでは。でもやっぱり体力は落ちていますが…。」
真菜「そうなのね。」
篤史「真菜姉さんは悪くないですよ。」
周りが暗い空気に変わる。何とか、何とかしたいけど…。何を言えば…。
篤史「あ、そうそう。今度雑誌の表紙とメインのお代で真菜姉さん、モデルになるの決まったのですね。おめでとうです。」
真菜「ありがとう。撮影するのも佐奈なんだけどね。」
亜弓「佐奈さんが写真撮るのですね。」
佐奈「まあ、真菜姉のことを一番知っているのは私だからね。」
真菜さんがモデルの本、どんな感じになるのだろうか。そんなことを話していると頼んでいたものが来た。新山にフォークとスプーンをもらうと食べ始める。おいしい。ファミレスのパスタにしてはかなりおいしい。
真菜「うん、いいわね。」
佐奈「おいしいね。」
篤史「そうだ…。真菜姉さん、佐奈姉さん。この後バッティングセンター行きませんか?」
亜弓「えっ?」
新山が突然提案をする。その言葉を聴いて真菜さんと佐奈さんはうなづいた。
真菜「いいわね。私は行くわよ。」
佐奈「私も! せっかくだから篤史君のバッティング久々に見てみたいし。亜弓もいきましょう!」
亜弓「は、はい。」
バッティングセンター、真菜さんと佐奈さんのバッティングが見ることが出来る貴重な機会にもなる。どんな感じになるのだろうか。




