第二十二話 第十二部 篤史とのお出かけ
亜弓「それじゃあいってくるね。」
亜弓母「気をつけてね。」
私は靴をはいて外に出る。大きく背伸びをして深呼吸をする。今日は新山とのお食事、緊張するけど…楽しく食事が出来るといいな。
篤史「お待たせ。」
そんなことを考えていると新山が走ってやってきた。いたって普通の…男性の服装をしていた。
亜弓「おはよう。」
篤史「おはよう。待っていた?」
亜弓「ううん、今家から出たところ。」
篤史「そうか。なら行こうか。」
亜弓「うん。」
私は新山と共に歩く。駅までは近いからそれまで何を話せばよいのだろうか。もちろん電車の中でも何かを話さなければ。
亜弓「ねえ、今日会う人ってどんな人?」
篤史「うーん、それは秘密かな。まあ会えばわかるさ。タメになると思うよ。」
タメになる? それに会えばわかる。本当に誰なのだろうか。まさかいままですごい選手なだけあって、プロ選手なのだろうか。
篤史「そうだ、今日行く所はちょっとお高めのファミレスって感じだけど…大丈夫?」
亜弓「私は大丈夫。」
篤史「それならよかった。あ、電車来るね。」
そんなこんなで歩いて改札に入るとちょうど良く電車がやってきていた。どこまでいくのだろうか。そんな遠くないとは前から聞いていたけど…。




