第二十一話 第五部 圧倒的実力差
シュゴオオオ
由紀「(低めっ!)」
ブシィ バシューン!
ストライクバッターアウト!
由紀「(ここからノビるなんて考えてもいなかった。)」
暁美「おっけっ! ワンアウトー!!」
由紀が簡単に三振になってしまった。それだけ暁美はものすごい投手だということに変わりはない。この投手から最低でも、一点をとらなければいけない。
由紀「大丈夫、次は点をとってみせるから。」
亜弓「由紀、うん。打撃は任せるよ。」
バシューン!
栗山「(おいおい、しゃれにならないぞこの投手。)」
皆タイミングがあっていない。格上の相手だということは私達は全員分かっているはず。だけど…なんとかしなければ。
シュゴオオ バシーン!
ストライクバッターアウト!
シュゴオオオ
海鳳「(なんだよこれ…!)」
バシューン! ストライクバッターアウト!
暁美「っし!!」
暁美は三者連続三振を奪って悠々とマウンドから降りていった。でも…私だって負けてられない。私が抑えればいつか仲間が…!
友亀「さあ、切り替えて守っていこう!」
友亀が声をかけると皆が気合を入れて守備へとついてくれる。私が抑えれば…向こうだってあせりが出るはず。それなら…!
暁美「そうそう、亜弓の球ってどんな感じだった?」
瀧澤「日高か。どっちかというとストレートの感覚は八幡に似ている。勢いはそれほどでもないけど、出所が分からない感じだな。」
暁美「わかった。いってくるよ。」




