表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女  作者: レザレナ
第二十話 特訓、練習試合、出会い。
758/835

第二十話 第五十二部 足の震えが

 私と由紀、皐月は室内ブルペンへと入っていく。室内からのあの音はいったい何なのだろうか。私達はおそるおそるブルペンの見える位置まで移動する。

亜弓「あれって…新山?」

由紀「新山がいるの?」

皐月「受けているのは…千道?」

 マウンドには新山が上がっていた。しかしかなり疲れているようにも見える。もう何球もなげているのだろうか。

千道「四球目!」

篤史「…ああ。」

 まだ四球? だというのにあの疲れようなのだろうか。しかし新山はノーワインドで構え、大きく踏みだす。

亜弓「…!!」

 その瞬間、私達の体は震えた。見ているだけでのあの迫力、そしてあの一球にこめた思い。とてつもないものが感じた。そして球が放られる。

 シュゴオオオオ バシューン!!

千道「…ナイスボール! …やっぱりすげえや。これでブランクがあるのか。それに球の雰囲気は前より良い…。やべぇよ。足の震えがとまらねぇ。」

 千道の言葉通り、見ている私達でさえ足が震えていた。なんという球なのだろうか。こんなの…打てるわけがない。

篤史「…こっそり見なくてもいいよ。来るなら来てもいいよ。」

皐月「えっ!?」

 私達がいることに気づいていたのだろうか。私達は向こうへと向かおうとした。しかし足が震えて…動けない。なんだろうこれ、どうしてなのか。意識しているのに前へと…進まない。

由紀「えっと…お願いがあるのだけど。」

 由紀も震える足をなんとか踏み出して歩いていった。私もそれにつられて歩くことが出来た。いったい何を考えているのだろうか。

千道「海藤、いたのか。」

皐月「は、はい…。」

由紀「あの…バッターボックスに入ってもいいかな?」

篤史「あ、いいよ。それの方がこっちもありがたいし。千道、あと五球よろしくね。」

 あと五球…いったいどんな球を投げるのだろうか。さっきのようなすごい球を…また見ることができるのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ