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ドクターK少女  作者: レザレナ
第二十話 特訓、練習試合、出会い。
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第二十話 第四十七部 かつての女房役

 バシーン! ストライクバッターアウト! チェンジ!

亜弓「っし!!」

 私は三振で一回を全て三振で切り抜けた。一週間前に名電学園との試合を行ったのと同じようなピッチングをすることが出来た。新山が来たことによってモチベーションがものすごく高くなっている。皆が負けないように…そんな感じが。しかもすでにベンチ入りしている。その才能はやっぱり…。でもまだ試合に出れるほどの体力は…あるのだろうか。

篤史「すごいね…あんなに三振を取れるピッチングが出来るのは。」

亜弓「いや、そんなことないよ。」

池之宮「でも似ているよな。全盛期の新山もあんな感じだったじゃないか? 全部全力投球でさ。」

篤史「いや、手を抜くのはあまり嫌だから。」

 今日の憲大義塾との試合もこの調子で投げていければ…なんとかなるかな。そういえばさっき…女性選手がいたように見えたけど…。

 バシン

皐月「ふぅ…。」

由紀「あれ? あの子…投手?」

友亀「えっと…俺たちと同じ一年生らしいぞ。それと…捕手の千道って人も一年生らしいね。」

篤史「千道? アレは…千道だったのか。」

池之宮「向こうも気づいては無かったな。なんだかんだで今までの女房役だからな。にしてもここにいるなんてな。」

 女房役ということは…いままで新山の球を受けていたのだろうか。そして池之宮が知っているということは…相当な実力を持っているはず。四番に座っているということは…そういうことになりそう。

皐月「(始めての女性選手との対決…千道のリードを信用すれば。)」

千道「(さてと…一番は羽葉だっけな。相当なミート力を持っているし、皐月にとってみれば相性最悪だ。だけどここは勝負だ。)」

 先頭バッターの由紀はゆっくりと構えて様子を見る。どんな投手なのだろうか…そして由紀は。

篤史「(まあ…アイツのリードはかなり信用できるからな。こっちにとってみれば経験したことのない感じになるな。あとは投手がどんな感じか。)」

 シュッ シューーー バシン

 ストライクワン!

由紀「(内角低めのコースギリギリ…かなり繊細な投球してくるね。)」

 勢いはそれほどでもない。球速も平均的、けど…何か違和感を感じる。あの投球スタイルはいったい何なのだろうか。コントロールを重視した投球だけど、何かゆったりしすぎた投球フォームというか…。

由紀「(さてと…次は打ちにいく。)」

 シューー グッ

由紀「(ここ!!)」

 ギィイイン!

皐月「(やっぱりこのバッターはすごすぎる! こんなに完璧に捉えるなんて!)」

千道「ファースト!!」

 バシーン!! アウト!!

由紀「およっ!!」

 打球は一塁線に鋭く飛んでいったが、ジャンプキャッチでとられてしまった。これは運がなかったとしか言いようがない。

由紀「(狙っていたのかな…あれ。)」

千道「(っぶねえ。もう少しでヒットになるところだった。これだけやるとは予想外だったな。)」

篤史「敵に回すとめんどくさいからねぇ…。」

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