第二十話 第四十五部 胸の思いの正体
ギィイイン!!
篤史「ありがとうございました!」
亜弓「すごすぎ…。」
由紀と同じように二十球すべてを打ち返していた。あまりにもすごすぎて私は空いた口が塞がらなかった。周りの人たちも圧倒されていてただ、驚くばかりだった。
由紀「すごい…ですね。」
篤史「いや、マシンの球ですからね…。打ちやすいですよ。」
マシンだからってこれだけ打てるのはすごすぎるに決まっている。それを淡々とこなしているのがさらに驚くべきところだ。だけど…驚きと同時に…なんだか好意が沸いてきた。もっといろんなお話をしてみたい…。野球の話とか…なんでも!
亜弓「お疲れ様でした。」
由紀「おっつかれー!」
私達は練習を終えて着替えた後、真希と瞳の所へと向かっていく。二人とも手を振って待っていてくれた。
瞳「おつかれー! この後軽くご飯食べない?」
亜弓「多分大丈夫。親に連絡はしておくね。」
由紀「いいよ! …あ、ごめん! 着替えの一部、部室に忘れちゃった! とりに行くね!」
由紀はバックを置いて走って部室へと向かっていく。由紀の走っている姿をみるとなんだか楽しい。
真希「そうそう、今日から入った…新山だっけ? すごかったよね!」
亜弓「うん…すごかった。」
真希たちも凄さが感じられたみたいだった。けど…私はそれだけじゃない感情に迫られていた。これは…なんなのだろうか。
亜弓「ねえ真希、瞳。聞きたいことがあるんだけどね。」
瞳「なに?」
亜弓「私、あの人を見たときから…なんだか胸が締め付けられる感じがして。なんだかわからないんだけど。」
瞳「えっ。それって…。」
真希「もしかして頭の中であの人のことを考えていたりする?」
亜弓「う、うん…。」
真希と瞳は目を合わせて顔を赤くさせていた。いったいなんなのだろうか。
瞳「亜弓…それね。」
真希「絶対…恋だよ。」




