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ドクターK少女  作者: レザレナ
第二十話 特訓、練習試合、出会い。
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第二十話 第四十部 運命の出会い

亜弓「今日から二学期だね。」

由紀「実際に授業が始まるのは明日からだけどね。だけど今日は練習があるから頑張らないとね。」

 私は由紀と共に練習場所へと向かっていく。週に数回の特別トレーニングをこなしながら今後は通常の練習をこなしていかないといけない。なんとか…頑張っていかないと。

海鳳「この時期に新しい生徒ってさ、意外だよな。まあだとしてもどんな人なのかは気になるよな。」

亜弓「あ、海鳳、友亀。こんにちは。そっちのクラスに新しい人が来るんですか?」

友亀「おお、日高か。ああ、そうらしいな。どんな人なのかはまだ分からないけど、この特別コースに来るのだから相当頭も良いだろうな。」

 転校生なのだろうか、それとも…別のところから来た人なのだろうか。どっちにしても楽しみなのは変わりない。もし何かかかわれる機会があるのなら…。

由紀「それじゃ、着替えてきましょう。」

 私達は更衣室へと移動して着替えを始める。今日から学校のある練習へと変わっていく。だけど大会は近い。だからこそ…負けないように頑張らなければ。

由紀「亜弓は何か今後のピッチングで必要なものが見つかった?」

亜弓「そうだね…。変化球の幅を広げることと、何か…もう一つ武器が欲しい。」

由紀「なるほどね。今までどおりの目標は継続させながら新しいことに挑戦。私ももっと頑張っていかないとね。」

 私たちは着替えながらこれからやっていくことを話していた。そして着替え終えると出入り口へと向かう。しかし目の前に海鳳や池之宮たちが立っていた。

亜弓「あれ? 空いていないんですか?」

池之宮「なぜか鍵がかかっていてさ。いま先輩が取りにいっているみたいっす。」

新天「てかそこは後輩である俺たちが行くべきだろ。」

 そんなことを話していると栗山先輩がやってきた。手には鍵を持っていて急ぎ足でドアの前へと移動した。

栗山「つかなんで鍵がかかっていたんだ。普段かけないよな。」

中山「俺も入部してからこんなこと一度も無かったな。まあいいか、鍵があるだけ練習が行えるし。」

 私達は鍵を開けてドアを開ける。

 バシーン

亜弓「えっ? グラブの音?」

沖田「誰かいるん?」

米倉「鍵かかっているのにいるかっての。でも…音は聞こえるよな。」

 私達はドアを開けた先を見る。奥の外野でキャッチボールをしている。あれは…深沢コーチと…もう一人は? いったい誰なのだろうか。

深沢「お、来たみたいだぞ。挨拶いくか。」

「はい。ではラストいきます。」

亜弓「…えっ。」

 何だろう、この気持ち。なにか不思議な感じがする。胸の奥がドキドキしているというか…。それにこの感じ、前に一度あった気がする。いつだろう、この変な感じは。

 バシーン!

池之宮「…嘘…だろ?」

亜弓「池之宮?」

 池之宮がものすごく驚いた顔をしている。もしかして…知っている人なのだろうか。遠くからゆっくりと走ってこっちにやってくる…。

新天「…あれって。」

亜弓「……!」

 私の胸が強く締め付けられるような感じがした。息をするのが辛い…。あの人を見ていると…なんだろうか。私はいったい何を感じているのだろうか。でも…あの人を見ているとすごく…輝いて見える。え、私、何を考えているのだろうか。こんなこと…考えたこともないのに。

深沢「集合だ。」

栗山「あ、集合!!」

 私達はコーチの前に円になって集まった。そして深沢コーチが隣の人に声をかける。

深沢「今日から新入部員が入る。挨拶、よろしく。」

篤史「はい…。ふぅ…。今日から野球部として入りました、新山(しんざん) 篤史(あつし)です。よろしくお願い致します。」

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