第二十話 第三十七部 腕の負担は
由紀「(普通の…フォークボール!)」
茜「っしゃあ!」
茜のフォークボールが冴え渡った。由紀は当てにいったけど空を切った。三種類のフォークを投げて由紀を抑える、とんでもない武器を持っている。
由紀「やられたね。まさかああくるとは思ってなかった。」
亜弓「三種類のフォーク、あれは厄介だよね。」
由紀「でも…そんな多投は出来ないはずよ。私にだからこそ連続で投げれたのだと思う。フォークボールは指の負担が大きいからね。」
茜「(とりあえず、ここからはストレート主体で決め球でフォークを投げよう。カーブの牽制にはなるはず。)」
シュゴオオオ
沖田「っらああ!」
ギィイイン!
茜「くっ。」
沖田「っしゃあ!!(フォークボールばかり投げたら甘い球来るに決まっているだろ。威力も落ちているようにみえるしな。)」
沖田がヒットを打った。そういうことなのか。由紀は打てなかったけど、確実に相手に負担はかけられた。それなら…!
ギィイイン!
茜「ライト!!」
海鳳「(これは抜けるな。)」
ドッ!
亜弓「沖田さん、帰ってこれますよ!!」
海鳳が力強いヒットを打ってくれた。沖田はあらかじめ大きなリードをとっていたため、三塁を蹴ってホームへと向かっていった。
ダンッ!
沖田「っしゃあ! 海鳳ナイバッチ!」
海鳳「見たかこら!」
このヒットで流れをつかむことができた。これなら…この試合で勝つことが出来る。後は私が抑えていけば…!




