第二十話 第三十二部 女性選手は…
審判「礼!」
皆「したっ!!」
試合が終わった。どちらも点は取られることも無く1対1で試合が終わった。私達はそれぞれグランド整備をしていくと私達は荷物をまとめる。試合を終えたらまた明日に備えて私達は帰ることになる。
涼香「亜弓、由紀。来てくれる?」
由紀「はい。」
涼香「それと…向こうのチームの袴田瑞華…だっけ? 彼女も呼んできてくれないかな?」
亜弓「あ、わかりました。」
私は瑞華の所へと走っていく。そして瑞華の前に移動した。
亜弓「瑞華。ちょっと来てくれるかな? ちょっとだけ来て欲しいの。」
瑞華「私? 監督、行ってもよろしいでしょうか?」
樋笠「手短にな。」
監督の許可が下りて、私は瑞華さんを連れてベンチ裏へと移動していく。そして涼香さんのいる所へと移動した。すでに由紀はマッサージを受けていた。
涼香「由紀はもうすぐ成長期になるから体の負担が大きくなるわね。しっかりと体の調子を整えておくことね。」
由紀「ありがとうございます。」
瑞華「これは?」
亜弓「あ、紹介するね。私達の学校のOB、定峰涼香さん。スポーツ医療とか学んでいる人だよ。」
瑞華「始めまして。城洋大付属高校の一年、袴田瑞華です。」
涼香「こんにちは。ちょっとマッサージさせてくれるかしら?」
瑞華「え、ええ。」
瑞華さんは荷物を置いてベンチに座る。まず肩から涼香さんがマッサージをする。
涼香「そうね…。あなたは力はあるけどちょっとだけ筋肉が硬いみたいね。柔軟トレーニングをもうワンセット増やしてみたら。おそらく改善すると思うわ。体硬いでしょ。」
瑞華「ま、まあ…。たしかにそうかもしれません。」
涼香さんの適切な指摘で袴田が驚いている。きっと…袴田もこれからもっと良くなっていく…強くなっていくかもしれない。




