第五話 第二十一部 先輩も負けられぬ。
次のバッターは三番の大島だ。ここまでばしっかり抑えてきてるからここもしっかりと抑えたい!サインは…カットボール。ミット…めがけて!
シューーグッ バシン!!
ストライクワン!!
先輩達
府中「一年生たち、試合どうなっているかな。」
芦毛「日高が先発だろ? 最初は奪三振の連続じゃないのか?」
中山「それを言うなら芦毛先輩もすごいじゃないですか!」
栗山「俺達だってレギュラーとるために必死こいてやってるからね。負けられないよ。」
卜部「その考えは正しいぞ。」
栗山「卜部先輩!」
卜部「あいつらだってレギュラーを目指して野球やっているんだ。甲子園の前にまず試合に出れなきゃ。」
府中「そのとおりだ。」
芦毛「ここまで6奪三振、0点に抑えてるから問題ないぜ。」
卜部「府中がホームラン、俺達も打って6点取ったよな。」
中山「でも油断してはいけないっす。」
府中「そうだな。相手だって強豪校だ。こっからが怖いぞ。」
芦毛「俺に任せろ。」
栗山「絶対守りきってやる。」
シューーー バシーン!
ストライクバッターアウト!
亜弓「ふしっ!」
息を吐くようにガッツポーズをとった。これで12連続奪三振。合宿で走りこんだ成果が現れた! これでもっと思いっきりなげれる!




