第二十話 第二十四部 ランナーがたまる
石倉「袴田、無理して突っ込むな!」
瑞華「わかっているよ!」
瑞華は三塁で止まる、そしてバッターランナーは一塁で止まった。ツーアウト一三塁、ピンチの場面がやってきた。ここを乗り越えなければ…私は変われない。
由紀「落ち着いていこう!」
由紀が私に声をかけてくれる。私はその声を聞いて大きく深呼吸をした。
阪戸「っしゃっす!」
バッターは二番、このバッターがおそらくこの中で一番足が速いだろう。かといってこの一塁ランナーも油断はできない。だから…ここで抑えておけば…!
シューーー グッ バシン! ボールワン!
友亀「おしいよおしいよ!」
村瀬「(抑えることに集中している。だったら!)」
ダッ
池之宮「走った!」
私がモーションに入ると同時に走った。私はバッターの方を見る。今はこの球を投げなければ!
シュッ グググググッ バシン! ボールツー!
亜弓「ボール…。」
ランナーは滑らずに二塁へと到達、二三塁へと変わっていった。だけどここで抑えてしまえば…抑えれば!
シュゴオオオ バシン! ボールスリ!
シュゴオオオ ズバン! ボールファ!
阪戸「よし。」
吉岡「良く見たよ! さすが阪戸!」
ストレートのファーボールを出してしまった。意識しすぎたのが原因だろうか、それとも…。だめ、弱気になったら。
石出「お願いします。」
ここでバッターは石出。このバッターは気をつけていかなければならない。大丈夫、私は抑えられる…!




