第二十話 第十四部 城洋大学付属高校と一年生同士で
バシーン! ストライクツー!
亜弓「そろそろ私たちの出番だよね…。」
友亀「そうだな。しかし急だな。二年生同士の試合と一年生同士の試合を行うなんて。さて、こっちも調整していくぞ。ラスト一球!」
シュゴオオオ バシーン!
友亀「ナイスボール!」
私は思い切り投げて最後を締めた。二年生の試合もそろそろ終わる。試合の流れは1対5で負けている。三番の鳴崎と四番の宋が大活躍を見せていていた。そしてもうすでに九回の裏になっている。
バシーン! ストライクバッターアウト!
由紀「終わっちゃったね。」
亜弓「相手…そんなに強いのね。」
先輩たちだけの試合は1対5で終わった。相手チームの方が選手層が厚かったように見える。そうなると一年生たちもすごい選手たちばかりなのだろう。でも…それなら私たちだって負けてられない!
海鳳「っしゃ、これだけ強い相手なら負けられないな。」
池之宮「エースのアイツは投げるのか。」
新天「いや、今日の先発は違うらしいよ。俺たちも日高が五回までで、館川が六回からだからな。」
城洋大付属の先発はあの羽計という人ではないみたいだった。それに他の人たちから聞くとかなりの選手が集まっているみたいだった。一番の村瀬がいれば石倉という人もいる。そして瑞華は八番に座っている。そしてなによりも皆が警戒しているのは三番の石出という人。いったいどんなバッターなのだろうか。そして空いての先発は…酒井という選手が投げるらしい。
瑞華「酒井、準備は大丈夫?」
酒井「ああ、俺は問題ないよ。それより羽計は大丈夫なのか?」
羽計「人の心配をするより自分の心配をしたらどうだ。」
村瀬「まあまあ。でも今回は俺たちが主役だからしっかりとアピールしていかなきゃな。ここで活躍すればレギュラーとかベンチ入りの可能性があるからな。」
吉岡「おお、それなら俺もホームラン打ってみせるぞ!」
石倉「じゃあまず当てることだな。」
吉岡「はは、ははは。」
石出「よし、それじゃあ皆いくか。気合入れていくぞ!」
皆「しゃあ!」
私たちはベンチ前へと並ぶ。私たちは後攻、城洋大付属が先攻という試合になった。
審判「集合!」
審判が声をかけて私たちは走って並ぶ。瑞華の顔が目の前に見えていた。
瑞華「(亜弓…。)」
審判「礼!」
皆「しゃああっす!」
私たちは守備につく。マウンドにつくとすぐに足場を作る。私が…この試合の流れを作っていく!
先攻 松江学園
一番 レフト 由紀
二番 ライト 沖田
三番 センター 海鳳
四番 ファースト 池之宮
五番 サード 新天
六番 セカンド 米倉
七番 ショート 伊沢
八番 キャッチャー 友亀
九番 ピッチャー 亜弓
後攻 城洋大学付属
一番 セカンド 村瀬
二番 センター 阪戸
三番 サード 石出
四番 ファースト 吉岡
五番 レフト 石倉
六番 ライト 糸満
七番 ショート 一条
八番 キャッチャー 瑞華
九番 ピッチャー 酒井




