第二十話 第五部 新しい練習方法
ギィイン!
卜部「よっと!」
バシーン!
芦毛「ナイス、卜部!」
試合は均衡したまま進んでいく。私もあまり打たれないように投げていいるが芦毛先輩も負けじと良い投球を見せていた。しかし由紀は全打席ヒット、私が投げるのもこの回が最後になってくる。このまま館川に交代していけば問題ないはず。
ギィイイン!
由紀「オーライ!」
バシン アウト!
亜弓「よし…。」
府中「(とらえることは出来なかったか。)」
私は無難に抑え、失点0でマウンドを降りることができた。私は由紀とハイタッチをしてベンチへと戻る。
亜弓「ふぅ…。」
由紀「おつかれ、ナイスピッチング。」
亜弓「ありがとう。それじゃあストレッチしてくるね。」
私はすぐにベンチ裏へと移動してすぐにストレッチを始めた。私は腕を伸ばしていくとその右側から飲み物がトンと置かれた。
瞳「お疲れ様!」
亜弓「ありがとう。」
理恵「やほー!」
その隣には理恵がいた。練習が終わったばかりだろうか、荷物を持って私の顔をのぞいていた。髪の毛はややぬれている感じが見られる。
理恵「そうそう、ここに来た理由なんだけどね。プールを使った練習を取り入れたらどうかなって相談なの。」
亜弓「プールを取り入れた練習? ちょっと気になるかな。後で終わったら電話か何かくれる?」
理恵「もちろん! それじゃあ又後で!」
理恵は楽しそうに部屋を出て行った。プールを使った練習…上手くいくかな。




