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ドクターK少女  作者: レザレナ
第二十話 特訓、練習試合、出会い。
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第二十話 第一部 これから。そして。

 バシーン!

亜弓「ふぅ…。」

 私は思い切り最後の球を投げ終えるとクールダウンに入った。キャッチボールを終えてブルペンから出ると実践形式の打撃練習が行われていた。今日は館川が投げる日、明日は…私が投げる番。そしてバッターボックスには由紀がいてランナーはなし。

館川「(簡単に打たせるか。この球で…!)」

 シュッ グググググッ

由紀「(パーム!)っと!!」

 ギィイイン!

新天「なろっ!」

 打球はサードの頭を越えてポトンとレフト前へと落ちていった。さすがというべきか、これが由紀らしいバッティングだ。

 ダッ

池之宮「ボールセカン! 早く!」

 由紀は一塁を蹴ってすかさず二塁を狙った。甲子園の時からだろうか、心なしか足が速くなっている気がする。一気に走っていく姿がとても楽しそうに見える。

 ザザザザ! セーフ!

亜弓「ナイスラン! 由紀!」

由紀「へへっ!」

 私は由紀に声をかけると由紀はガッツポーズをとった。だけど…明日は由紀と勝負しなければいけないのだろうか。だとしたら…どうやって抑えていけば良いだろうか。考えていかなければ。


日下部「集合!」

 監督が声をかける。皆が円の形になって監督を見る。

日下部「いくつかは連絡したと思うが、これから秋の大会に向けて練習試合が増えていく。どこも強敵ぞろいだぞ。まず三年生たちの引退試合を早めた。そこで向こうからの要望もあったのだが…。一二年生対三年生の試合の後、三年生を含めて関西大阪との試合を行う。」

海鳳「っしゃ! やる気出てきた!」

 あの桃音さんがいるチーム、それに桃音さんまでいる。いいチャンスかもしれない。もし出番が回ってきたら…。全力で挑む!

日下部「それが終わったら城洋大学付属高校、純涼高校、名電学園高校、憲大義塾高校と強豪と戦っていく。」

由紀「城洋といったら瑞華がいるわね。」

日下部「そして大会前、最後の締めだ。…富良野学院と戦ってもらう。」

館川「マジか!」

池之宮「絶対にホームランを打つ。」

 まさか…暁美さんとこんなに早くから試合ができるなんて…。でもこれは最終調整であって甲子園に向けて本番さながらの雰囲気がありそうだ。それなら…気合入れないと!

日下部「明後日から引退試合があるからな! 気合入れていけ!」

皆「はい!!」


真希「亜弓、こっちー!」

瞳「由紀は今トイレ行ってるよ!」

亜弓「はーい!」

 私は荷物をまとめて校門へと歩いていく。今日もいつものように帰ってお風呂はいろう。引退試合、関西大阪との試合、そして城洋大付属との試合が終わったら…二学期が始まる。勉強しておかなければ…。

 ドシューーン!!!

亜弓「!?」

 なんだ…この音。そしてこの雰囲気はなんだろうか。ブルペンの外からも伝わるこの雰囲気…いったい誰が投げているのだろうか。本当に…誰が。

由紀「亜弓! いくよ!」

亜弓「あ、うん!」

 私は戻ってきた由紀に呼ばれて走って校門へと向かっていく。でも…いつかわかるかな?


 ドシューーン!!!

深沢「ふぅー! 捕るのでも精一杯だ。こんなの今の高校生に捕れるやついるのか?」

篤史「はぁ……はぁ……。」

深沢「おいおい、無茶するなよ。明日はもう一度アメリカ行くのだろ。体調は万全にしておけ。」

篤史「はい。…でもほぼ挨拶だけなので。」

深沢「そうか。まあ無茶はするな。」

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