第十八話 第三十三部 六実も同じく
亜弓「あっ!」
バシーン!
上野「っしゃあ!」
勝浦「ナイスキャッチ!」
六実「ありがとう!」
セカンドの上野がジャンプキャッチでセンター前ヒットを防いだ。さすが御影大松戸、守備がかなり鍛えられている。私も思わず声を出してしまったが…そうだよね、六実さんがそう簡単に打たれるわけないよね。
海野「(やるな…決勝戦はそう簡単にヒットにならないか。)」
暁美「なるほどね…。」
シュルルルル ギィン!
武蔵「おし!」
バシン! アウト!
武蔵「ツーアウト!!」
安定したピッチングで富良野学院の攻撃をしっかりと抑えている。しかしここから三番、クリーンナップへと入っていく。六実さんはどうやって抑えていくのか。
六実「(ここから厳しくなってくる…。だけど諦めない!)」
瀧澤「さて…。」
バッターボックスにはキャッチャーの瀧澤が入っている。あの人のバッティングもすごいものを持っている。ここから…どんな流れになっていくのか。
シューーーー
瀧澤「(つまりは先手必勝!)」
ギィイイン!!
淳和「(伸びるけど捕れる!)」
六実「ライト!!」
ライトへとグングン伸びていく。しかし淳和さんがダッシュで落下地点へと向かっていく。間に合うのだろうか。
ダッダッダッダ
淳和「よし。」
バシン! アウト!
瀧澤「くそ、もうひとノビ足りなかったか。」
六実さんも三人でしっかりと抑えた。三振は無いものの、暁美さんより球数を減らして終えることができた。でもお互いにこんな単調な攻撃で終わるわけが無い。だから…ここからまた始まっていく!




