第十八話 第二十八部 決勝の相手は
六実「やった!」
淳和「勝った! 勝ったよ!」
武蔵「よし…勝った…。次は決勝だ。」
六実さんたちが勝った。私達に勝った六実さんたちが…決勝まで行った!
桃音「……ふぅ、整列いくッスよ!」
桃音さんは…これで最後の夏が終わった。だけどどこか嬉しそうな顔をしていた。やりきった達成感というか…ほっとした表情だった。
審判「礼!」
皆「ありがとうございました!」
球場全体に拍手が沸き起こった。これが…選手たちに贈る最高の拍手だろう…。
桃音「良いピッチングだったッスよ。」
六実「ありがとうございます。」
淳和「必ず優勝してきます。」
武蔵「次は…プロの舞台で…。」
桃音「そうッスね。」
桃音さんの顔がアップで移されている。嬉しそうな顔をしているのに目からは涙が出ていた。やっぱり負けてしまうのは辛い…。でも…桃音さんは何一つ悔いは無いだろう。それが…戦ってきた人たちの思いだろう。
武蔵「ありがとうございました!」
校歌を歌い終わり、皆が嬉しそうな顔をして応援席の前へと走っていく。これで…甲子園の決勝のチームが決まった。千葉代表の御影大松戸高校、そして北北海道代表、富良野学院高校の決勝…!




