第十八話 第十八部 一球集中
桜「よく投げたよ! これで決勝進出だね。」
暁美「うん! ありがとう!」
暁美さんの完璧なピッチングによって完封で試合が終わった。この大会、一点も取られていない。なんという投手なのだろうか。そして整列し、挨拶をする。
ディア「山茶花、八幡。」
桜「ありがとうございました。あの後は私達も点を取ることができませんでした。」
ディア「ふっ…だけど…八幡。どうしてあんな球を投げられるんだ? 最後にしか全力で投げていないように見えたが…。」
暁美「先発をするための投球をしているだけです。でも手を抜いているわけでもないですし…それに一球に集中していますから。それに…。投球は力任せでやるものじゃないですから。」
ディア「そりゃそうか。意地張ったって疲れるだけか。」
ディアさんと桜さん、暁美さんが挨拶をしていた。何を話していたのだろうか。だけど…この試合は暁美さんたちの勝ちなんだ。そして…次は…。
武蔵「よし、いくぞ!」
六実「っし!」
淳和「元気だしていきましょう!」
桃音「勝ちにいくッスよ!」
葛西「当たり前や!」
直幸「八幡投手、ナイスピッチングでした!」
暁美「なお! …ん…ありがとうございます!」
直幸「二安打完封勝利、圧倒的な投球でしたね。」
暁美「いえいえ。相手もどんどん強くなっていきますからね。でも明日が最後です。これまでの中で一番厳しい戦いになると思います。」
直幸「となると、やはりクリーンナップの選手たちに注意しているのでしょうか。」
暁美「そうですね。御影大松戸のチームなら淳和と勝浦さん、関西大阪なら桃音さんに豊田といったバッターがいますからね。どちらがきても全力で戦うだけです。どちらの投手もトップレベルなので僅差の試合になると思います。」
直幸「それでは明日の試合に向けての抱負を。」
暁美「そうですね…絶対に勝ちます!」




