第十八話 第十三部 鍛えられた守備
瀬棚「(簡単には打たせてくれないな。おそらくあのわざとリリースポイントを高くして投げる投法…相当特訓したのだろう。)」
シュゴオオオ ズドン!
ストライクワン!
瀬棚「あんな高いところから低いところにやってくるのかよ。」
さすがに富良野学院のメンバーでもこの球は厳しいのだろうか。でも…クリーンナップに回ってしまえば…きっと。
瀬棚「(正攻法だと俺は負けるな。それなら…!)」
シュゴオオオ
瀬棚「(これならどうだ!)」
コツン
由紀「バント!」
セーフティーバントを仕掛けてきた。たしかに大きな身長の相手投手にとってみれば少し嫌に思えるかもしれない。それにあのバッターも足が速い。
ディア「させるか。」
シュッ バシン!
アウト!
瀬棚「フィールディングもしっかりしてるじゃねぇか。くそ、やりにくい相手だ。」
あのきわどいバントをしっかりと処理してアウトにするなんて…。準決勝まで来ただけある。守備に関しては上に上がっていくにつれてレベルが上がっていくと言うけれども、そのままの通りになっているのだろう。でも次からはクリーンナップ、バッターは暁美さんの球をうけているキャッチャーの瀧澤がバッターだ。
瀧澤「(たしかに相当なピッチャーだ。さっきのでフィールディングも上手いのがわかった。後は…俺が試せることは…!)」
シュルルル バシン!
ボールワン
バシーン バシーン!
ストライクツー!
ツーストライクワンボール、追い込まれてから…決め球を使ってくるのだろうか。
シュゴオオオオオ
瀧澤「(ストレート。いけ、振りぬけ!)」
ギィイイン!
ディア「ぐっ。」
打球は投手の足元を抜けてセンター前へと転がっていく。あの高さからの低めのストレートをしっかりと叩いてヒットにした。さすがクリーンナップ、かなり鍛えられている。そして…。
ウグイス嬢「四番、ショート、山茶花桜。」




