第十八話 第九部 ベスト4の顔ぶれ
亜弓「ねえ由紀、テレビ見て。ベスト4に行ったチームのダイジェスト試合が見れるよ。」
由紀「本当だね。でもちょっと気になるのが…どんな試合だったのだろう? その疲労感も考えると今後の試合展開にもかかわってくるからね。」
「それではここまでのハイライトを確認いたしましょう。まずは富良野学院高校対東向洋高校の試合です。東向洋高校はナックルボーラーのエース、中根 隆昌投手が投げました。」
グラッ… バシン
ストライクワン!
桜「(確かに打ちにくいわね、このナックルは。でも…打てない球じゃない!)」
隆昌「(ここまで二者連続奪三振なんだ。この人を抑えれば完璧に抑えることができる。あとは…うちの打線が一点でも入れてくれれば!)」
シュッ グラグラッ
桜「(でも打てない球じゃない。ひきつけて…しっかりと叩けば!)」
ギィイイイイン!!
隆昌「えっ…。」
由紀「うわー。流し打ちでこのホームラン打たれたら…投手も崩れるよね。」
亜弓「それに先発は…暁美さん。無理に決まっているよね…。」
「このように試合は8対0で圧倒的な試合になりました。又、これで八幡投手は地区大会を含めてこの夏の大会無失点という偉業を達成しています。」
由紀「誰が止められるのだろう。次の相手は武士山高校のディアがいるからね…どんな試合になるのかな。」
亜弓「私はでも…六実さんと淳和さんがいる御影大松戸高校と桃音さんがいる関西大阪高校の試合が気になるよ。どっちかが必ず勝って…負けるのだから。」
試合には勝者と敗者が必ずいるはず。だから…あの二つのチームがどちらかが負ける…。私的にはどっちも勝ってほしいけど…。もし願わくば…私たちに勝った六実さんたちに頑張ってほしい。




