第十八話 第七部 暁美の彼氏は記者で
記者「いよいよ準決勝ですが…相手は武士山高校ですね。どう戦っていきますか?」
暁美「どうって言われても…。いつも通りです。全力で倒しに行くだけです。(いないの…かな?)」
暁美さんがインタビューを受けている。ここまで来ると注目はものすごいものだ。だからこそ頑張れる自信もあるのだろう。
直幸「(ちょっと遅れたが、暁美なら聞いてくれるはずだ。)」
暁美「(直幸!)」
急に暁美さんの顔が優しくなった気がした。何か…あったのだろうか?
直幸「それでは、最後に一言お願いします。」
暁美「はいっ! 甲子園、優勝してみせます!」
暁美さんが元気良く挨拶している。自信に満ち溢れたその顔が…うらやましくて…。私もあのような顔が出来るようになりたい…!
桜「さてと、そろそろ戻りますか?」
暁美「あ、はい!」
直幸「暁美!」
暁美「……! 直幸!」
ダッダッダッダ
暁美「むぎゅーーーっ!!」
直幸「よしよし。すごい試合だったな。ナイスピッチング。」
桜「小見川さん。あの取材の時以来ですね。やってきてくれてすごく嬉しいです。」
直幸「それはもちろん、自分の彼女が甲子園で戦っているのですから…。自分も取材と応援という意味でやってきました。」
暁美「ねぇねぇ、ミーティング終わったら一緒に散歩しよう。」
直幸「ああ、いいぞ。」
桃音「明後日になったわね。…私も負けるわけには行かないから全力で戦わせていただくッス。」
六実「もちろん私もです。同じ女性選手として負けてられません。」
淳和「甲子園で戦えることがこんなに嬉しいなんて…。やっぱり勝ち進んでいってよかったです。」
桃音「お互いにベストを尽くしましょう。」




