第十八話 第六部 これからの目標
亜弓「えっ。」
由紀「うそ…。」
ガサッ
桃音「ストレートばっかりじゃ打たれるよ。さっき桜と勝負していたときもストレート見せてもらったけど、変化球も混ぜていかないとストレートも生かせないわよ。」
亜弓「ストレートを生かすための変化球…。」
桜「そう。それもただ『逃げ』として使う牽制用ではなく、『勝負』として使える変化球があるとさらにピッチングの幅が広がるわよ。」
私が勝負として使える変化球…それが今必要なもの…。それを手に入れない限りは今後はこの甲子園…いや、地区大会すら勝ち抜いていけないかもしれない。だから…もっともっと…特訓をしなければ!
由紀「亜弓、私達はもっと頑張らないといけないね。」
亜弓「そうだね…先輩たちに負けないぐらい…また勝負するときがあった時は…私が抑えられるぐらい。」
暁美「楽しみにしているよ。私は甲子園で戦えることを楽しみに待っているよ。絶対その時が来るから…。」
私達はアドバイスと次会う時の言葉を交わして帰り始めた。ものすごく悔しくて…でも大きな目標が出来て。私達がやるべきことが見えてきた気がする。府中先輩たちとのチームはもう出来ない。だけど先輩たちが目指してきたものを私達は同じように目指していかなければならない。甲子園で…優勝して…。最高の舞台へと駆け上がってみせる!
バシーン! ストライクバッターアウト! ゲームセット!
暁美「っし!」
私達はテレビを見て試合を観戦した。これでベスト4が決まった…。そして準決勝、富良野学院高校と武士山高校の試合と…そして。御影大松戸高校と関西大阪高校の試合…。
六実「桃音さんと対決が出来てすごく嬉しいです。」
桃音「私もッスよ。六実。」




