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ドクターK少女  作者: レザレナ
第十八話 暑い夏の甲子園の行方
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第十八話 第二部 暁美の実力

暁美「私はいいわよ。亜弓はどうするのかな?」

亜弓「勝負…やるのね。わかった。私もやるよ。」

桜「よし、そうとなったら準備するわね。由紀は最初対決かな? それまで亜弓はキャッチボールで肩を慣らしておいて。私が相手してあげるから。」

由紀「じゃあ先に…行ってくるね。」

 由紀は自分のバットを取り出して素振りを始めた。ヘルメットは向こうから借りていつでもいける準備ができていた。私は先ほどまで投げていたけど桜さんとキャッチボールをして対決の準備に備えた。

 シュルルルル バシン

桜「軽くなげているのに良い球投げるわね。」

亜弓「いえいえ。でも思いきり投げたら球筋わかっちゃいますからね。」

 私はゆっくりとキャッチボールをする。そして由紀がバッターボックスに入っていた。暁美さんはさっきまで投げていたから数球投げて準備ができていた。

由紀「お願いします。」

暁美「こちらこそよろしく!」

 由紀がゆっくりと構えて真剣な表情へと変わっていく。それと同時に暁美さんも大きく深呼吸をして心を落ち着かせている。

瀧澤「(さて、一年生ながら最高のバッティングセンスを見せている羽葉のバッティングを見せてもらおう。)」

暁美「っし。」

 暁美さんが一気に集中すると体中にピリピリとした雰囲気が感じる。圧倒されそうな威圧感は六実さん…いや、勝浦さんよりあるかもしれない。これが…今大会無失点で続けている理由なのだろうか。きっと投げればそれが証明されるはず!

暁美「っふ!」

 シュバァアアア バシーーン!!

 ストライクワン!

亜弓「は、速い。」

由紀「(それだけじゃない。何なのこのノビと勢い。いままでどの選手を見てきた中でも一番すごい。あのプロ野球選手で一流の選手より…今大学生で最高の投手と呼ばれている椎葉真菜さんより…ストレートなら誰よりもすごい。)」

 由紀はさらに集中してかまえている。遠くから見てもわかる…あの投手は…今まで見てきた中でも…。

 シュルルルルル ブシィ バシン!

 ストライクツー!

由紀「(なにこのドロップのキレ!? 落差は六実さんほどでもないけど…なんでこの速さからあんなに鋭く落ちるの!?)」

瀧澤「(タイミングドンピシャじゃねえか。振っている位置も悪くない。やっぱりこいつは…。)」

暁美「(いいね…こういう相手と戦えるのは嬉しいね。だけど…私が勝つ!)」

 暁美さんは足をあげて大きく踏み込む。明らかに…ストレートだと分かるぐらいに…!

暁美「っら!」

 シュゴオオオオオオ

由紀「(低め!)」

 ブシィ バシーン!

 ストライクバッターアウト!

由紀「(たっ、高め!?)」

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