第十七話 第七十三部 新しいキャプテン
府中「……さて…。皆、お疲れだ。良く頑張った。」
亜弓「……。」
何もいえない…私のせいで…私と変わっていればきっとこんな試合にならなかったはず…。私が未熟だったから…。
府中「ここまで良い試合ができた。そして…最高のメンバーと戦えることができた。確かにここで終わってしまった。甲子園にいけたがこれ以上勝つことができなかった。お前たちはこの悔しさをバネにしてさらに良い成績を出して欲しい。」
卜部「ここまでこれたことが本当に幸せだ。ありがとう。」
芦毛「そうだ…日高。誰も君を攻めないよ。最高のピッチングができていた。俺たちじゃもっと抑えられなかっただろう。」
亜弓「はい………。」
館川「(来年こそは俺も先発で…! 悔しくてたまらないのは俺もなんだよ…!)」
三年生たちはもう覚悟を決めて泣かずにいる。しかし二年生や私達一年生は皆泣いている。悔しくて…悔しくて。
府中「そして…次のキャプテンはもう決めてある。……栗山、お前に任せたぞ。」
栗山「……! は、はい!」
卜部「責任重大だからな。だがお前ならいける。松江学園の野球部を強くしてくれ。」
栗山「わかりました……!」
芦毛「そして副キャプテンだが、中山。頼むぞ」
中山「はい! 頑張ります!」
先輩たちは泣きながらその責任を受け入れた。これからは…三年生たちは引退…。新チームになっていく。でも…もっと私が頑張っていたら…。マネージャーの人たちもそうだ…。
三由「これで私達は役目は終わったわ…。」
美琴「でも心配しないで、私達も顔を出しに行くから。」
瞳「はい…。」
真希「お疲れ様でした…。」
三由「それで…千恵美、これからはマネージャー部長として頑張ってあげて。生徒会長もやっている恵美は支えてあげてね。」
千恵美「わかりました。」
恵美「はい。支えます。」
六実「……私、頑張れたよ。」
淳和「うん、頑張ったわね。それにすごいピッチングだった。さすがだよ。」
武蔵「さて…ここからはもっと厳しくなる。優勝目指していくぞ!」




