表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女  作者: レザレナ
第十七話 亜弓対六実 三回戦、御影大松戸高校
651/835

第十七話 第七十二部 もっと頑張れば

「ありがとうございました!」

六実「ったあああ!」

淳和「これでベスト8入りだね!」

 私達は相手高校の御影大松戸高校の校歌を聞いた後、すぐにスタンド前へと移動した。涙を流しながら皆の顔を見る。先輩たちは泣き崩れていたり、拍手していた。そして…近くにはお母さんとお父さん、そして弟がいた。

府中「ありがとうございました!!」

皆「ありがとうございました!」

 私達は今ある力を振り絞って大きな声で挨拶した。そして大きな拍手が沸き起こる。

「いい試合だったぞ!」

「日高! ナイスピッチングだよ! 御疲れ様ー!」

 皆が検討をたたえて応援してくれていた。もっと…皆の笑顔を見たかった。

亜弓母「御疲れ様! 感動したわよ!」

亜弓父「自慢の娘だ! 頑張った!」

弟「おねーちゃん! おつかれー!」

 家族が大きな声で私の名前を呼んでくれた。私はその声を聞いて涙ながら笑顔で手を振った。…でも、この顔が笑顔の方が良かった。喜んでいる姿を…見たかった。

友亀「日高……キャッチボールだ…。」

亜弓「はい…。」

 私はクールダウンのために友亀とキャッチボールを始める。私達が負けるなんて…信じられない…。もとはといえば…私が打たれたから。

府中「日高…ナイスピッチング。誰もお前をせめないさ。次は…負けないピッチングを俺たちにみせてくれ…。」

亜弓「キャプテン……はい…。」

 私は涙ながら謝るようにして返事をする。そして…府中先輩の前には三由先輩が…。

府中「ごめんな…もっと甲子園の舞台に立ちたかったよな。」

三由「ううん…。頑張ったよ、見ていてかっこよかった。御疲れ様…。」

 府中先輩が三由先輩を抱きしめる。二人は泣きながら思い切り抱きしめている…。先輩たちの夏が終わった…この試合で…。

卜部「イチャイチャうらやましいぞ! さっさと片付けだろ!」

府中「いけねっ。」

芦毛「はやくいくぞ。」

 先輩たちは最後までしっかりと役目を果たしていた…。これが…現実というものなのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ